中村アナウンサー「Qプラスリポートです伊波さん、今、全国から県産紅茶が注目を集めているんですよね」
伊波アナウンサー「はい。そうなんです。全国の品評会でグランプリに輝いた県内の生産農家を取材してきました紅茶日本一の裏に、親子の絆がありました」
名護市伊佐川にある「金川(カニガワ)製茶」
春の収穫を前にこちらの畑では新芽が少しずつ顔を見せています。
比嘉竜一さん「一芯二葉」という摘み方が高級な摘みかた(Q2枚だけだと量が取れないのでは?)本当に全然取れないですね」
竜一さんは金川製茶の4代目元々ここはは緑茶畑だったそうですが3代目で父親の猛さんが紅茶作りも始めました。
その理由が・・・
猛さん「緑茶の世界というのが本場は静岡じゃないですか。価格でどうしても太刀打ちできない(量産するために)面積を増やすかそこで色々と格闘がありました」
他の産地と差別化を図るために付加価値を高めたプレミアム紅茶の生産に取り掛かりますが温暖な沖縄の気候は厳しい環境を好む「紅茶づくり」の大きな壁となりました。
そこで4代目・竜一さんが力を入れたのが加工の技術でした
竜一さん「紅茶は加工でだいぶ味が変わるので研究しまくって少しでも美味しいものができないか常に作り続けること考え続けることが大事」
研究に研究を重ね去年10月、愛知県で開かれた「国産紅茶グランプリ」で全国から寄せられた112品の応募の中から「金川製茶」の紅茶が見事グランプリを受賞しました。
親子二人三脚で掴み取った「日本一」です。
猛さん「完全に農業後継ぎとして代わったのが昨年から。昨年グランプリに輝いたのは一番嬉しいですね、親として」
「金川製茶」が飲めるカフェで最後にお互いへの思いを聞きました。
竜一さん「畑のプロフェッショナルなので紅茶の原料を作る職人としては本当に外せない。いなくなったら困ります」
猛さん「こだわり。こだわっているからいい物ができている。そのこだわりを無理せずに続けてさらに品質を高められれば」
竜一さん「私の夢は言うことなく息子のさらなる成長、お客さんに認めてもらえる。それが一番の夢です」
家族として、生産者としてお互いを信頼しているからこそ生まれた日本一の紅茶はこれからも多くの人を魅了し続けます