※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
さて、ジョン万次郎、ご存知の方も多いかと思います。そのジョン万次郎が上陸した糸満市の大度海岸で18日、銅像の除幕式が行われました。糸満市大度海岸です。
ジョン万次郎の銅像は、海を背に、精悍な顔つきでふるさと土佐清水の方向を指さし、作成されました。
ジョン万次郎は1841年、仲間とともに漁に出て、嵐に遭い漂流。太平洋の孤島に漂着したところをアメリカの捕鯨船に助けられます。その後、船長に見込まれ、ハワイやアメリカ本国で10年間、英語や数学、測量や航海術、造船術を学んだということです。
そしてハワイから帰国の途中、琉球国に向かい、大度海岸から上陸。糸満や豊見城の人々から歓迎されたといわれます。
ジョン万次郎直系子孫5代目の中濱京さんは、「このような立派な記念碑が出来たことに子孫としてとても光栄に思います。万次郎をもっともっと広い方々に知っていただき、身近な存在に感じていただけるようなことが出来たら嬉しいと思います」と話しました。
万次郎の銅像は六角形の台座に建てられ、ひとつひとつの台座には漂流やアメリカでの様子、大度海岸上陸や歓迎される様子などが、イラストとともに記されています。
除幕式には、高知県土佐清水市から磯脇堂三副市長や多くの関係者も訪れました。土佐清水市の磯脇堂三副市長は、「ジョン万スピリットを育んだふるさとを大事に思ってくれているんだなと、ここの建立の方にも厚くお礼を申し上げたいと思います」と述べました。
糸満市の上原昭市長は、記念碑建立を機に、ジョン万次郎のゆかりの地で組織する「ジョン万サミット」の糸満市開催を計画し、交流促進を目指すと意気込みを見せていました。