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始まりました!まも散歩。今回の舞台は宮古島!案内人は“島を愛するフランス人”です。今回はコーナー8回目にして、沖縄本島を飛び出して離島へ!宮古島を散歩します!

まも散歩 #8 宮古島 島を愛するフランス人

中村守「宮古島まもる君が守る宮古島を中村守が歩きます」

島を案内して下さるのは、京都大学大学院に通うフランス人、セリック・ケナンさん!宮古島とは深いつながりのある方なんです。

まも散歩 #8 宮古島 島を愛するフランス人

島の方言に魅了され、およそ2年間、島に移住して方言を研究。論文をまとめるため、島の人に話を聞きながら、今も調査を続けています。

セリック・ケナンさん「(訳)昔、上げていた凧を逃がしてしまって、それが風に流されて岩に挟まって、凧からずっと音がしていた話」

宮古島では“方言を使うフランス人”として、ちょっとした有名人なんです!

まも散歩 #8 宮古島 島を愛するフランス人

セリック・ケナンさん「まず宮古島は沖縄とも違う、八重山とも違う。言葉も違う、文化も違う、人間も違う。その良さを知ってもらいたい。(宮古島には)こんな面白い言葉があるよ、こんなに表現豊かな言葉もあるよと伝えたい」

人口、およそ5万4千人の宮古島。小さな島ですが、方言は集落ごとに異なり、その数は30以上ともいわれています。

島の人が方言を披露する方言大会は、毎年、チケットが30分で完売になるほど大人気!5年前の大会で優勝した長間三夫さんは、ケナンさんにとっての“師匠”です。

まも散歩 #8 宮古島 島を愛するフランス人

長間光夫さん「彼の取り組み方は、書いて、録音して、家のパソコンでトーンの研究をして、翌日には話せるようになっている」

努力と研究を重ね、宮古島の方言を習得したケナンさん。3年前の大会では、会場を笑いの渦に巻き込み、見事優勝しました!

まも散歩 #8 宮古島 島を愛するフランス人

セリック・ケナンさん「人の心が本当に豊かで助けてくれるし、教えてくれる。(島以外の人のことも)歓迎してくれるところが宮古のいいところだと思う」

まも散歩 #8 宮古島 島を愛するフランス人

2人に連れられてお邪魔したのは、地元で人気の沖縄料理店。“宮古そば”は、店の看板メニューです。

中村守「おいしい」

資料を作るため、集落を回り、方言の聞き取り調査をしているケナンさん。この日は、戦争体験を語り続けている女性の話を記録します。

まも散歩 #8 宮古島 島を愛するフランス人

砂川エミ子さん「最後の飛行機が私たちの住んでいる寮に爆弾を落としていった」

中学卒業後、すぐに戦争を体験。辛い出来事を伝え続ける理由がありました。

砂川エミ子さん「焼け出されて泣いてまわったことが忘れられないからさ、その時のことは忘れない。二度と戦争をやってはいけないよ」

セリック・ケナンさん「生き生きと描写しているから、本当に想像できる。自分がその体験をしたかのように感じる」

島の人に寄り添いながらの調査が続きます。

まも散歩 #8 宮古島 島を愛するフランス人

ケナンさんに案内されたのは、暗闇に包まれた“あま井ガー”。

中村守「うわー!えー!」「ちょっと気味が悪いですね」

城辺町の友利のあま井は、1965年に水道がひかれるまで、地域の貴重な飲み水をたたえていた洞窟。およそ20メートルの深さがあり、県の有形民俗文化財にも指定されているんです。かつてはここで、女性や子どもが日に何度も水を汲んでいました。

まも散歩 #8 宮古島 島を愛するフランス人

濱川慶子さん「ここに樽を乗せてこうやって行ったりする」

中村「これは大人だって怖いですよ」

濱川さん「ほとんど女の人が汲んでいた気がする」

中村「今も水があるんですね」

セリック・ケナンさん「背景がわからないと言葉もわからない。どういうものを食べて、どういうふうに過ごしていたのかも知る必要がある。文化と言語はつながっているので」

まも散歩 #8 宮古島 島を愛するフランス人

セリック・ケナンさん「観光客が来るようなところは海とか歴史的なものとかあるが、島の人も(島以外の人たちを)歓迎するので、この2つを合わせたら宮古島はどこにも負けない!」

ケナンさんの“島を愛する熱い思い”に触れたところで、今回はここまで!まも散歩、次回もお楽しみに!

まも散歩 #8 宮古島 島を愛するフランス人