ことしデビュー20周年を迎えた歌手のKiroro。今月24日には「アイハベル」というアルバムを発売し、およそ13年ぶりに本格的な歌手活動を再開させました。
活動はなぜ休止していたのか、そしてなぜ再開させたのか、そこには母になった2人の、歌への思いがありました。
「皆さんと出会えた曲「長い間」きいてください」
1998年に「長い間」でデビューしたKiroro。2人は、子育てのため活動を休止していましたが、このほど13年ぶりに地元でフリーライブを開催。県内外から多くのファンが詰めかけました。
kiroroのファン「ピュアな声だしハートにくるような歌声がすごく好きで」「(Qおいくつですか?)15さいです。お母さんが好きなのでそれで聞いています」
ともに結婚、3人の子どもを出産子どもと向き合う日々が続いてたKiroro。そんなKiroroがなぜ、今活動を再開させたのか?そのきっかけもまた 子育ての中にありました。
綾乃さん「ある時、子どもたちを寝かせていて日々の中で寝顔を見ながらきょうも一日大変だったけどすごくみんなケガもなく無事に過ごせてよかったなーっていう思いとか、今日一日ほんとに幸せだなーっていうそういうのを思ったときに、この日が永遠に続けばいいなーっていう思いと、やっぱり永遠じゃないっていうか、いつか終わっちゃうんだなーてってこの日が、だから今触れ合える大切さとか、かけがえのなさがすごいわーって上がってきてその気持ちをそのままに曲を作ることができたんですけど」
千春さん「なかなか歌が満足して歌えないときに子どもの前で子守歌のように言い聞かせるように歌うことがあって赤ちゃんの頃まだ、小さい時にね、そういう時に子どもがすごい号泣して涙を流したんですよね。悲しという嫌な感情の涙ではなく感動しているような思いがあふれるというような涙だったんであー私にもまだまだできるかなー。歌って見たいなと思いました」
13年ぶりのニューアルバム「アイハベル」には、子育て真っただ中の2人の思いとお母さんたちへのエールが詰まっています。
デビューから20年。この間に結婚して子どもを産み、母になった2人。かつて「母のために」と作った曲が今の自分たちの心に響く曲にもなっていました。
千春さん「私たちは、3人の母になってあのころは、お母さんに感謝の気持ちを込めて作ったんですけど、今は自分たちも母になり子どもたちに向けて、そしてこれからの未来明るい未来になってほしいなー皆さんにたくさんの笑顔になってほしいなって思いで歌います」
千春さん「私たちKiroroもこうやってステージに立つときは、シンデレラみたいな感じなんですよね。夢のような世界。だけどこれが終わると、また生活に戻って毎日毎日母親業頑張っているんですけど」
綾乃さん「共有したり共感したりすることでみんなで一緒にハッピーに生きていければいいなーってどんなことがあっても一歩ずつ一歩ずつ歩いていければいいよねっていう。慌てません(笑い)」
結婚、出産で変わる環境の中でまた、そこで歌と出会った2人。これからのKiroroが歌う「歌の世界」が楽しみですね。