東京オリンピックの舞台を目指す県内アスリートを紹介する2020の主役たちです。今回は、女子プロゴルフ・新垣比菜選手。去年プロテストに合格し新たな気持ちで今年をスタートしています。
名護市にあるゴルフ場。そこには、去年プロ転向を果たしこれまでとはまた違う1年に意気込む若きプロゴルファーの姿があった。新垣比菜。
新垣比菜選手「これまでアマチュアとして試合に出ていたので、またプロになって出る試合は違うと思うので、しっかりプロという自覚を持って、臨んでいきたいです」
新垣は8歳でゴルフを始めると、すぐに能力の高さを発揮。2011年のダイキンオーキッドでは大会史上最年少・小学6年生で出場を果たす。
新垣比菜選手(小学6年当時)「プロの試合だなって思いました。もっともっとうまくなりたいです」
あれから7年。アマチュアとしてもレギュラーツアー3戦連続トップ10というアマ史上初の快挙を成し遂げるなど結果を残し、プロテストも一発合格。着実に階段を登ってきた。
「比菜ちゃん」の愛称で親しまれている新垣だが、去年高校を卒業し、少し雰囲気も変わってきた。
新垣比菜選手「(Q:少し大人っぽくなりましたよね?)ありがとうございます。人セミナーとかで色々教わったりして、プロゴルファーとして化粧もしないといけないなと思いました」
ビジュアルも含め、プロとしての道を歩み始めた新垣。目指すその先には、あの大先輩の存在があった。
プロとしての道を歩み始めた新垣比菜。これまであまりしてこなかったという筋力トレーニングも、新たに取り入れ始めた。
新垣比菜選手「下半身を中心に鍛えています(Q:狙いは?)狙いは…」
與那嶺寛樹トレーナー「結構任されています(笑)比菜ちゃんは、感性で振るんですよ。感性で振っていたから、体どうだこうだ、どこの筋肉を使うとかはないんですよ。痛いところ、こういう動きの悩みがあるって聞いていたので、それを変えるには、どこの動きが足りていないからそういうフォームになっているねというのを探り出して、その足りないところを鍛えている」
これから進むプロの道は、感性だけではない、理論的・専門的な取り組みも必要になってくる。
高校卒業にプロ転向と、新垣にとって大きな変化のあった去年、その中でも大きかった出来事があの大先輩の引退だった。
新垣比菜選手「すごくびっくりしました。ちょうど去年初めて藍さんと回らせてもらったので『えっ』っていう気持ちでした」
去年、現役を引退した宮里藍。新垣にとってはゴルフを始めたきっかけでもある憧れの選手だった。
新垣比菜選手「私がゴルフを始めた頃からテレビで活躍しているのを見ていたので、私の中では、ゴルフでもだし、それ以外でも完璧っていうか、全てを真似したい選手です」
宮里が引退した年にプロになった新垣。そのことを特に意識したことはないというが、理想はやはり先輩の姿…。
新垣比菜選手「理想のプロゴルファーは、世界で活躍してみんなから愛されるプロゴルファーです」
これから始まるプロでの戦い。その先にある世界の舞台。2020年・東京。謙虚に、それでも強く、目指していく。
新垣比菜選手「まだイメージはできていないんですけど、1つずつ階段を登っていって。東京で開催するというのは本当に特別なことだと思うので、目指していきたいです」
世界の舞台に向け、まず最初の一歩!プロゴルファー・新垣比菜、大きな1年が始まる。
新垣比菜選手「今年からたくさん活躍できるように頑張って、2020年の東京オリンピックまでには日本代表になれるように頑張ります」