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伊計島では去年1月にもヘリが不時着しています。アメリカ軍のヘリによる事故やトラブルは去年1年だけでもこれだけ発生しているのですが、なぜ事故の再発が止まらないのでしょうか。

おとといの夕方、伊計島では、複数の住人が、異常な音を立てて飛行するヘリの音を聞いていました。

目撃男性「普通のヘリの飛んでる状態じゃないもんだから、あれおかしいよ、おかしいよって」

伊計島でまた不時着政府の弱腰も事故続発の背景か

玉城正則自治会長「やっぱり音が異常なんですよ、バリバリバリバリ、エンジンがすれる音」

アメリカ軍のヘリが不時着したのは、島の東の海に面した砂浜。集落まではわずか100mほどしか離れていませんでした。

目撃夫婦・夫「すぐそこでヘリが不時着するなんて、本当に怖いことです」

満潮時の波打ち際からわずか数mの場所に着陸した機体は、その日のうちに分解が始まり、回転翼も全て取り外されました。伊計島では、去年1月にもアメリカ軍のヘリが不時着するトラブルがあったばかりです。

沖縄防衛局長「特に周辺の住民の方々に不安を与えているということを申し入れ、原因の究明と安全対策の徹底を合わせて申し入れております」

1年もたたずに繰り返された不時着。アメリカ海兵隊、普天間基地の所属機は、去年だけでも、伊江島(6/7)、大分(8/29)、石垣島(9/29)、そして東村高江(10/11)での炎上事故や窓の落下事故(12/13)など、事故を繰り返しています。

伊計島でまた不時着政府の弱腰も事故続発の背景か

―海兵隊は、整備工場への調達の削減や人員削減といった問題を抱え、航空機が長期間修理やスペア部品を待っている-

アメリカ海兵隊の整備能力は、有力な調査機関がその危機的状況を伝える報告書を発表するなど、能力の低下が疑われています。

菅長官「米軍機の飛行に際しましては、安全確保が大前提であり…」

表向き、安全確保の重要性を強調する政府。しかし事故のたびに、アメリカ軍がとった対策を追認し、飛行再開を認めてきました。そうした対応が、結果的に事故の頻発を許しています。

むしろ政府の本音が垣間見えたのは、普天間第二小学校にアメリカ軍ヘリの窓が落ちた事故の当日、山本防衛副大臣が放ったこの言葉でした。

伊計島でまた不時着政府の弱腰も事故続発の背景か

山本防衛副大臣「今回はCH53Eの事案でありますので、それによって他の飛行機も同じように扱うというのは…どういうロジックなのか私にはわかりません」

機種を問わず事故を頻発させる軍用機、すべての飛行停止を求める県の要求は、アメリカ軍に届く前に、日本政府の壁を越えられないのです。この意識の差を埋めなければ、事故はまた起きる。地元の焦りは募るばかりです。

玉城正則自治会長「米軍自体も。適当に飛べればいいやというような感じ、そんな感じで飛ばしてるのかな。こういう状況を止めないと。本当に人命に関わる」