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酒を飲みすぎて酔っぱらって路上や歩道に寝込んでしまう「路上寝」が深刻な問題となっています。警察への路上寝の通報件数は年々増加していて10年前と比べて、1.6倍にもなり、去年は7000件を超え過去最高となってしまいました。

さらに、今年は、その去年を上回るペースになっています。こうした問題を食い止めようとする新たな動きとともに路上寝の実態を緊急取材しました。

浦添警察署協議会・宮城景正会長「非常に社会的な問題になっておりまして。市の方でもシステム化してもらって条例化して、さらに市民に住み済みまで伝達できるような仕組みをつくっていただければと…」

先週金曜日、浦添警察署協議会が浦添市の松本市長を訪ね、路上寝をしないよう呼びかける条例の制定を求めました。協議会では条例をつくることで飲みすぎてしまう傾向が強い生活を見直すきっかけにしてほしい訴えました。

浦添警察署協議会・宮城景正会長「適正な飲酒をすれば、路上寝はなくなるわけですから。安全・安心を保てればいいなというのが本音でごさいます」

Qプラスリポート 防げ路上寝!禁止条例の制定で周知徹底を

浦添市・松本哲治市長「安易に、誰にも迷惑かけているわけじゃないからいいだろうというところもあると思いますので、路上で寝るということは良くないことだよということをしっかりと私たちも市民の中に広めていきたいと思います」

石橋記者「冬のこの時期でも通報が入るという路上寝、その実態がどうなのか、繁華街の中を見てみたいと思います」

店の看板や提灯が輝く夜道を照らす繁華街。ほろ酔い気分の若者たちが、次の店を探しながら歩いています。店が営業を終え、繁華街にも静けさが漂ってきた、その時…。

石橋記者「いました。いました。駐車場の入り口部分で大の字になって寝ています。」

繁華街から一本路地に入ってすぐのアパート、駐車場の入り口のところに男性が寝込んでいました。大きないびきをかき、すぐに起きそうな気配がないので警察を呼ぶことに…

Qプラスリポート 防げ路上寝!禁止条例の制定で周知徹底を

対応する警察官「こんばんわ、こんばんわ、路上ですよこちら、危ないですよ、ここで寝たら、駐車場なんで、おうちは近くです?」

男性「あ、うー」

ぐっすりと寝入っていたのか?警察官の問いかけに反応できない男性

所持品をなくしておらず、けもがないことがわかったところで帰宅することに…警察官に支えられながら、タクシーに乗って家に向かいました。

浦添警察署・地域課渡慶次一人巡査「酷いときには、話しかけても受け答えできなかったり、寝たままずっと起きなかったり、そういう場合には保護とかですね、いろいろしないといけなくなってきますね。安全確保のためにですね」

石橋記者「車を運転していた女性は何かに乗り上げる感覚があり、外に出たところ、倒れている男性を見つけたということです」

Qプラスリポート 防げ路上寝!禁止条例の制定で周知徹底を

2ヵ月前には、八重瀬町で路上に寝ていたとされる男性がバックで細い坂道を上る車にひかれ死亡する事故が起きました。

事故が起きたのは午前4時ごろ、まだ暗さが残る時間帯で、路上に人がいたことに気づかなかったといいます。

浦添警察署交通課・髙良昌浩課長「路上寝をしている当事者については、交通事故や寝ている間にスリに遭うなど犯罪の被害に遭う可能性があります。また、路上寝は車を運転するドライバーを思わぬかたちで加害者にする可能性もあり、路上寝をする人も車のドライバーも双方に危険が及ぶといえます」

様々な危険と隣り合わせの「路上寝」飲酒する機会が増えるこの時期だからこそ、不幸を生まない酒との付き合い方が求められます。