30日に開幕する全国高校サッカー選手権。沖縄の代表校が、23年前に果たしたベスト8進出を目指し、全国大会に向けて調整する宜野湾イレブンを取材しました!
早朝から練習に励む選手たち。宜野湾高校のサッカー部です。
チームを率いるのは、4月に就任したばかりの平田敦志(ひらた・あつし)監督。
全国大会に向けて、温暖な気候の中で練習ができる沖縄の環境をプラスに捉えています。
宜野湾平田敦志監督「冬場でも温かい環境の中で日々トレーニングできるのは雪の降る地域の学校と比べると沖縄の良さがあると思っている年中グラウンドでトレーニングできる良さがある」
3年生にとっては最後の大会となる県大会決勝。宜野湾は去年のベスト8、浦添と対戦しました。前半15分、赤と黒のユニフォーム・宜野湾が先制。後半にも1点を加えます。
リードを守り切った宜野湾が、19年ぶり3度目となる全国への切符を手にしました。
この日は、県大会準決勝をPKで下し、大会3連覇を阻んだ那覇西との練習試合です。宜野湾の持ち味は、球際で負けない粘り強さ。
しかし、相手の勢いを止められず、失点。チームは県代表を決めてからの練習試合で連敗が続いていましたそこには県代表を決めた後の緩みがあるとして監督は、気を引き締めます。
平田敦志監督「浮かれてるんだよまだお前らなんか優勝しただけだよ勝っただけ」
鼓舞する平田監督。目指すのは全国で勝つためのサッカーです。
注目は、エースキラーとして進化する平良淳(たいら・あつし)が中心の3バック。照屋孝佳(てるや・たかよし)、國仲洋秀(くになか・ひろひで)とともに、ボールをどう中盤に渡し、ゲームメイクできるのかが鍵を握ります。
宜野湾平良淳選手「攻撃の起点にもなるのでパスを供給していければいい」
そして、攻撃の形を組み立て、サイドから得点のチャンスを作る喜屋武盛太(きゃん・せいた)。
チーム1の運動量を誇る〝攻守の要〟です。
宜野湾喜屋武盛太選手「(3バックの)3枚だけでは守備はできないのでカバーリングなどをしていきたいし」
全国大会への出場は、元日本代表の我那覇和樹らを擁した1998年以来。当時、全国初勝利とはなりませんでしたが、19年の時を経て県代表を掴み、全国にかける思いは強くなりました。
宜野湾平田敦志監督「宜野湾高校としても19年ぶりの出場ということで過去2回の(全国)出場では初戦敗退だったので宜野湾としても一勝をあげていないので宜野湾高校としての一勝、県としての初戦突破ということに残りの期間で調整していけたら」
宜野湾比嘉明宏キャプテン「誇りと自覚を持ってその名に恥じないプレーをしたいと思う」
全国大会での目標は、沖縄県勢23年ぶりのベスト8以上。宜野湾は31日の1回戦で、北海道の旭川実業と対戦します。