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名護市の大浦湾でチリビシと呼ばれる海域のアオサンゴがここにしか生息しない独自の種である可能性が高いことが分かりました。
宮崎大学の安田仁奈准教授によりますと、沖縄の海に生息するアオサンゴは、石垣島の白保と大浦湾・チリビシでは遺伝的に大きく異なることが分かっていましたが、地理的に近い勝連半島のアオサンゴとも遺伝子型が異なることが新たに分かった、ということです。
大浦湾・チリビシのアオサンゴ群集は、群集全体が、全く同じ遺伝子型を持つ1つの群体のクローンで、安田准教授は、「他のアオサンゴより古い遺伝子が生き残った独自の種である可能性が高まり、分析が必要だ」と話しました。
一方、日本自然保護協会はこの海域の近くなどで12月5日と6日の2日間、潜水調査を実施。サンゴが海底を覆う「被度」が2016年より10ポイントも低下した場所もあったとする調査結果を発表しました。
夏場の高水温の影響が大きいと考えられるということですが新基地建設工事が続けば回復が遅れる懸念も大きくなる、としています。