沖縄カキ革命!目指せ世界ブランド。沖縄水産高校の生徒たちによるカキの養殖プロジェクト。第4弾となるきょうは「カキ養殖の魔術師」に招かれカキ養殖の本場、佐賀県へ!2泊3日の遠征実習しました。
こちらは佐賀県、有明海の干潟。あたり一面に広がる石ころのような物体。実はこれらすべてカキなんです。
沖縄・カキ養殖プロジェクト第4弾。きょうの主人公はカキ養殖のプロフェッショナル・梅津聡。人呼んで〝カキ養殖の魔術師〟高校生たちにカキ養殖の指導もしている梅津さん、自身の養殖場がある佐賀県に沖縄水産の高校生たちを招きました。
そこには梅津さんが伝えたいある「深い思い」がありました。
去年から沖縄でカキ養殖にチャレンジしている沖縄水産高校の生徒たち。今回、彼らが向かう先はカキ養殖の本場佐賀県です。期待に胸が高まる生徒たち。梅津さんの養殖場は、福岡空港から車で2時間。佐賀県太良町です。
生徒たちの宿は、何と梅津さんの自宅です。
生徒「めっちゃ家がでかいです。間取りが沖縄と全然違います。」「日本って感じがします」
通称、カキ御殿(ごてん)といわれている立派な家に生徒たちも少し緊張・・・。
梅津さん「みんなが見たことのないようなとこ、ここら辺の土地の人も見たことないような場所を見せようと思っています。みんなの沖縄のカキ養殖に少しでも力になれればと思っています」
カキ養殖実習は明日からです。
この日、まず梅津さんが案内したのは、沖合にある養殖場。佐賀県の有明海には、いたるところにカキ養殖の筏が設置されていて、まさにカキ養殖の町です。
縦横16mの筏には、およそ10万個以上のカキが養殖されています。一見、ランダムに投入されているように見えるカキですが…そこにはカキをおいしくするための、梅津さん独自の細かい計算と工夫が隠されているのです。
梅津さん「筏の真ん中は揺れていないでしょ。それはカキ自体に身が入る。揺れないから」
梅津さん曰くおいしいカキを養殖するためには3段階あるとのこと。
1.まずはカキの殻を大きくするため少し水深の深いところ入れます。
2.そして大きくした殻の中に身を入れるため、あまり波の揺れの少ない筏の中心部にカキを移動します。
3.最後にその身に甘みをつけるため波が当たりやすい筏の外側にカキを置くというわけです。
梅津さん「順番がちゃんとあって順番をちゃんと守らないとおいしくならない。中に身を着けたり甘くしたりすることでブランド価値が上がる」
梅津さんの手にかかれば・・・カキの形や味は自由自在。こちらは同じ種類のカキなんですが、丸くも細長くもなるんです。長い経験と、徹底した管理。梅津さんが〝カキ養殖の魔術師〟と呼ばれる理由です。
続いて梅津さんが案内したのは、有明海の干潟です。干潟のいたるところにカキが付着しています。さらに…
梅津さんこれはカキ床ね。たぶんカキ床。おおすげ!!
有明海の干潟はプランクトンなどの栄養分が豊富にあり、その結果、たくさんの天然のカキが育っていて、カキ床と呼ばれるカキのじゅうたんが広がっているんです。
生徒「こんなの見たことがない」
今でこそ有明海でカキの養殖を成功させた梅津さんですが…ここまで来るのに一筋縄ではなかったんです。
梅津さん「ほとんどうまくいっていないですよ500分の1から1000分の1しか当たってというか…いい結果が出ていません」
おいしいカキを養殖するため、日夜勉強。調査と実験の日々。幾度となく失敗を繰り返し、その結果、有明海にあったカキの養殖方法を発見しました。
梅津さん「どこで何ができるかというのは…自分たちの持っている現場、やれるところ、そういうところと向き合って話をして決めてもらいたい」
沖縄にはすでに16種類のカキがいることがわかっています。あとはおいしいカキを養殖するために、どういった方法が適しているのか。それを調査することが今後の課題です。
沖縄カキ革命!目指せ世界ブランド。彼の力があれば、その夢はそう遠くはない未来かもしれません。
生徒自分たちの養殖の理屈とかわからなかくやっていたので、その理屈とかが知れて今後、どういう考えで養殖をやっていけばいいかわかってよかったです。
ハイチーズ