インバウンドの急増など、沖縄観光が好調な中、今月、沖縄ツーリストがニュージーランドにレンタカーの営業所を開設しました。沖縄の企業が、ニュージーランドに進出。その狙いは一体何なんでしょうか。
今月21日、ニュージーランドのクイーンズタウンにオープンしたのは、OTSレンタカーの営業所。
クイーンズタウン副市長「クイーンズタウンを沖縄ツーリストのニュージーランド拠点に選んでいただき、ありがとうございます」
営業所の広さは、およそ2500平米。
車両はまだ8台ですが、すでにレンタカーの貸し出しを始めていて、今年度中にはクライストチャーチにも2カ所目の営業所を開設。1年以内に、合わせて150台態勢にしていく予定です。
OTS 東会長「自然の美しさ、人々の優しさ、そして安全面。そういうことをトータルで考えるとニュージーランドは自分でドライブして観光するには、本当に最高の場所だと私は思っています。」
ニュージーランドの、海外からの観光客は、およそ350万人。沖縄と同じく、近年急増しています。屈指の観光地であるクイーンズタウンにもすでに欧米のチェーンや地元企業など、多くのレンタカー業者があります。
沖縄の企業が進出する狙いは、どこにあるのでしょうか。
OTS 東会長「日本人はもちろんですけども、台湾や香港、そしてまた韓国のお客様も積極的に、迎え入れたいと思っています。」
去年OTSレンタカーでは、沖縄本島だけで、10万台以上のレンタカーを外国人に貸しています。
アジアに浸透する、OTSのブランド力で、同じく、アジアからの観光客が伸びているニュージーランドで利用客を取り込もうというのです。
OTS 東会長「これ、沖縄からもってきている車なんですね。そして、OTSレンタカーっていうのもこうやって入っています。」
ニュージーランドは、日本と同じ左側通行。
右側のレーンを走ると警告で合図するシステムや、アシストブレーキを導入している、沖縄の、外国人向けレンタカー車両を利用することで安全性の高さをPRしています。
クイーンズタウン副市長「私たちは、お客様の安全や、他のドライバーに配慮するOTSの理念に感謝し、称賛します」
OTS 東会長「安全に気を使ったレンタカー会社ということで、地元にも支持されれると思いますし、そしてお客様にも支持されるんじゃないかなと思っています。」
成長する沖縄観光で培ったノウハウを生かし、海外で、アジアの観光客を受け入れる、そんな新しい観光ビジネスが動き出しています。
はい、スタジオには取材にあたった実近記者に入ってもらいます。実近さん、外国で外国のお客様を受け入れるということなんですね。
はい、なぜニュージーランドなんだろうということかと思うんですがュージーランド、今、沖縄と同じように観光客が伸びていて、その中で、特にアジアの観光客が伸びているんですね。
やはりキーワードは「急増するアジアの観光客」ということですね。
沖縄もアジアの観光客、非常に増えていますよね。
特にレンタカーの部門で、OTSレンタカーは多言語での対応や、車両の安全性の確保など、アジアの人を受入れするノウハウが蓄積されてきたんですね。
こちらご覧いただくと、これまで沖縄の観光業は、沖縄の人を日本や海外にに送ったり、日本や海外の人を沖縄で受け入れるということをやってきたわけですが今度は、沖縄、日本を介さずにアジアのお客様をニュージーランドで受け入れるという実はこれを「第三国観光」というんですが、こうした新しいビジネスをスタートさせているんですね。
第三国観光ですか。
実はこの第三国観光2020年には160兆円規模になるとも試算されていてインバウンド観光とは桁違いのマーケットでもあるんです。
なるほど、世界に軸足を一歩踏み出すだけで市場が広がるんですね。ありがとうございました。