「身障者駐車スペースに車が停められない」切実な当事者の声が聞こえてきます。
障害者の駐車スペースの実態を知ってもらおうと初めて調査が行われ、驚くべき実態が明らかになりました。
秋山記者「今レンタカーが1台停まりました。どうやら身障者の利用ではなさそうです。今度はレンタカーでしょうか大きなリムジンが停まっています」
ここは、那覇空港正面入口にある身障者専用の乗降所。看板が目に入っているのかいないのか、一般車両が次から次へと停車しています。こうした現状を受けて、NPO法人バリアフリーネットワーク会議では先月障害者駐車スペースの実態調査を行ないました。
その結果、3日間で乗降所を利用した190台のうち、なんと8割が健常者の駐車だったことがわかりました。
親川修代表「実際にいざ使おうとした当事者が停められない。高齢者もそうですね。そのための場所であるのに全く使えてない状況でした」
秋山記者「こちらは那覇空港立体駐車場の身障者専用スペースですが、こちらの車身障者のステッカーはありません。こちらの車にもステッカーは貼られていません」
カラーコーンや大型の看板で注意を促しているにもかかわらず、堂々と長時間に渡り駐車する車。親川さんは沖縄の玄関口である空港で県民のモラルが問われると話します。
一方、こちらは那覇市内の大型商業施設の駐車場です。55台もの広い身障者専用スペースがあり、身障者だけでなく、妊婦や高齢者の利用も可能ですが、無断駐車をなくすために警備員が常駐しています。
調査の結果。この駐車場では3日間393台の利用者のうち、健常者の利用が4割に上ったことがわかりました。
親川修代表「企業がこれだけスペースを開けて費用をかけて管理をしているところでさえこの数字というのは非常に県民の皆さんにもう少し配慮してほしいと感じる」