こんばんは、Qプラスです。新たに2カ所で工事が始まりました。沖縄防衛局は6日、辺野古の新基地建設予定地南側で新たな護岸建設に着手しました。
6日に着工されたのは、新基地建設予定地のK1、N5と呼ばれる南側の護岸2カ所です。現場では午前10時30分から大型のクレーンを使い石材が次々と海中に投入されました。
沖縄防衛局は、2017年4月に北側のK9と呼ばれる護岸の工事に着手し、その後、埋め立て予定地の反対側にあたる南側での工事を進めるため、作業用の道路整備などを進めていました。
座り込む人は、「工事を進めるという意思が示されたということで。沖縄からすると、なかなか届かない、沖縄の声が」「とりあえず簡単に手を付けられるところだけをやる、工事がここまで着々と進んでいるから、県民も今更反対しても無駄と、そういうことを見せつけるための工事でしかないんですね」などと話していました。
県はこれまで、希少サンゴの移植に関する問題や、資材の海からの搬入方法などについて、工事を停止して協議するよう求めていました。
しかし、6日に、新たな護岸工事に着手したことで沖縄防衛局は工事停止の求めに応じない姿勢を改めて示したかたちです。
ここから久田記者とお伝えします。県が工事停止を求めているなか、新たに2か所で着工です。きょうの着工にどんな意味があるのでしょうか?
久田記者「はい、この護岸につながる作業用の道路は、以前から海にせり出して作られていました。それでもきょうを「着工」と発表するのは、工事が進んでいるとの印象を与えるためだと思います。」
久田記者「ただ、きょう着工された海域は、絶滅危惧種のサンゴの移植が問題となっています。こちらをご覧ください。絶滅危惧種のサンゴが見つかったのは、この赤い線の内側の調査エリアです。国はこのエリアで希少なサンゴ14群体を発見しながら、13群体が死滅するまで県に報告せず、生き残った1群体の移植を県に申請している段階ですが、今回着工した2か所の護岸はその両脇にあります」
移植前の着工に問題はないんでしょうか。
久田記者「新たな護岸工事がこの海域の環境に負荷をかけることは確実です。それでも着工した背景には、県に対して早期に移植を認めるようプレッシャーをかける狙いがあるとみられています」