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こんばんは、ここからはQプラスです。きのう行われた衆議院議員選挙。沖縄では4選挙区で議席を争いました。有権者は何を選択したのか、担当の記者の解説を交えてお伝えします。

浦添市・会社員・43歳「全国の結果と県民の結果が違うので、やっぱり、沖縄は独特な意識があるんだなと感じました」

那覇市・会社員・47歳「経済がまわっていけば、いろんな問題も変わっていくと思うんです。基地の問題も、どっちに転ぶかわからないけど、変わっていくと思うんです。とにかく、今は変えていくような流れが欲しいですね」

宜野湾市・会社員・25歳「雇用を改善して内地に出稼ぎとか季節(労働)に行く人も多いので、それではなく、沖縄で若者とかが働ける場をつくってほしいなと思います」

2017年衆議院選挙・結果・記者解説

1区赤嶺政賢さん「中盤、有権者から返ってくる言葉は、辺野古だけは許さないでほしいという激励が非常に多かった、ですから県民はやっぱり辺野古を造らさないという点でも、一つの気持ちで結ばれているというのが一番の勝因だったと思います」

2017年衆議院選挙・結果・記者解説

2区照屋寛徳さん「沖縄の民意は辺野古新基地建設反対、私もその立場で国会で強く強く闘ってまいりたい。普天間基地の代替施設ではない、このことをぜひ分かっていただいた」

2017年衆議院選挙・結果・記者解説

3区玉城デニーさん「多くの県民が青い空、青い海、緑の土地は私たちのものだと、早く私たちに返せという、その怒りの思いが強くされたと思います。そういうことを考えると、地位協定の抜本的な改定も含めて、あるべき日米の対等の姿勢をしっかりと要求していく、その方向に全くのブレはないと思います」

きのうの衆議院選挙、今回も「最大の争点は基地問題」であるとし、前回同様、辺野古新基地建設反対を訴えた翁長知事を支えるオール沖縄勢力が1区から3区で勝利、返り咲きました。

この結果に知事は・・・・

2017年衆議院選挙・結果・記者解説

翁長知事「沖縄におきましては中央の流れとは全く関係なく、沖縄が独自に抱えている基地問題、それから好調な経済、そういったこと等も踏まえながら民意がしっかり示されたのではないかなと思っています」

台風21号接近も影響し、期日前投票は前回選挙のおよそ2倍、31万8018人が行いました。また、台風の影響は、一部の選挙区で離島から投票箱が届けられない事態に・・・開票がきょうに持ち越される選挙区もありました。

激戦の沖縄4区では、きょう行われた開票作業の結果、西銘恒三郎さんが、待ちに待った当選に沸きました。今回の選挙の結果、沖縄選出の国会議員は前回に比べ、小選挙区、比例を合わせ3人少なくなりました。

中村アナウンサー「さて、ここからは選挙担当の金城記者とお伝えします。金城さん、きのうの激戦をVTRで振り返りました。他にも1区では、選挙区で落選した自民の国場幸之助さんが比例で復活当選を果たしました。そして先ほど、同じく1区の維新、下地幹郎さんも比例で復活当選しました。きょうまで、しかもこの時間までもつれる。厳しさを物がっていますね」

金城記者「はい。そうですね。九州比例は、今回、定数が1つ減って、沖縄はかなり厳しい状況だったという背景もあります。1区は共産の赤嶺政賢さんが再選を決め、国場さんと下地さんは惜敗率での比例にかけていました。下地さんは前回同様、ぎりぎりでの滑り込みでした」

中村アナウンサー「はい。とろこで、金城さん、今回1区~3区については結果、前回と顔ぶれは変わらず、変化はありませんでした。しかし、4区は逆転、西銘さんが奪還しました」

金城記者「はい。あらためて、今回の選挙、変化があった場所で戦いが激しいものとなりました。1区では建設業協会の推薦が自民ではなく、維新にも出されたこと、また、選挙区を超えた1区と4区の候補者間の協力など、まさに「地殻変動」が起きた選挙戦でした」

中村アナウンサー「この動きなどもあり4区では、仲里さんが落選してます。3年前は、4つの選挙区をオール沖縄勢力が制していますので今回の4区で落とした結果が、これからどのような影響が出てくるのでしょうか」

金城記者「来年は名護市長選や知事選が控えています。4区の結果がそこにどういうふうに影響するのか注目したいですね」

中村アナウンサー「金城記者ときのうの選挙の結果についてお伝えしました」