では続いてスポーツお伝えします。まずは、この週末に準決勝・決勝が行われた県高校野球秋季県大会です。センバツへとつながる九州大会出場を目指し熱戦が展開されました。
石川・沖縄尚学・興南・沖縄水産。
九州大会への進めるのはこのうち2校のみ。2度の延長戦を制し勝ち上がってきた沖縄尚学ことしのチームのテーマは、「執念」
先発マウンドには、ここまで全試合に登板している知念大成。
沖縄尚学・知念大成選手「(これまで)泥臭さがなくて、それが負けにつながっていたので。というので「執念」」
今大会500球以上投げている知念が、この試合も上々の立ち上がりを見せリズムを作ると。1点リードの4回、2アウトランナー1塁から1番・具志堅柊輝が全力疾走で内野安打をもぎ取りチャンスを作ると、打席には先制タイムリーを放った深川蓮!
意表を突くセーフティバント!これが石川のミスを誘い、2点を追加。
流れを引き寄せた沖尚がその後も得点を重ね4年ぶりに秋の九州大会出場を決めました。
沖縄尚学・深川蓮選手「自分たちの持ち味である執念を出して、絶対優勝したいです」
準決勝第2試合、興南のマウンドには今大会初先発となる宮城大弥。この夏の甲子園のマウンドを経験した宮城にはある思いがありました。
準々決勝後興南・宮城大弥選手「あの場所で負けて、めっちゃ悔しいと思ってもうあんな負け方はしたくないと思ったので」
甲子園の悔しさは甲子園で晴らす。夏の甲子園以降、左肩を痛めいまだに本調子ではないという宮城でしたが、しかし7回表、宮城はフォアボールとヒットで2アウト2・1塁のピンチを迎えます。
全く動じずこのピンチを切り抜けた宮城。相手のバットを拾って帰ってくる余裕すら見せる投球でチームを九州大会へと導きました。
興南・宮城大弥選手「悔しさを晴らすためには甲子園しかないので甲子園に行って悔しさを晴らしたいです」
そして、強豪私学対決となった決勝戦。沖縄尚学は1回、興南先発・藤木琉悠を攻めチャンスを作ると。
「バントの構え!スクイズ!決勝戦先制点は沖縄尚学。手堅くスクイズで決めてきました」
沖尚の先発は、連投となる知念大成。
沖尚・知念大成選手「決勝戦投げたかったので、監督に自分から言いに行きました」
しかし1回ウラ、興南2番・根路銘太希。
根路銘に公式戦初ホームランを許しすぐさま同点に追いつかれます。それでも、その後はランナーこそ許すものの要所を締め興南打線を封じます。
3点のリードをもらった知念は9回もマウンドへ。
この秋、689球目で最後のバッターを打ち取り沖縄尚学が実に10年ぶりとなる秋の頂点を掴みました。
沖縄尚学・知念大成選手「自分たちの守りを武器に、打撃のリズムを作って一戦一戦勝ち抜いて、甲子園行きたいと思います」
興南・根路銘太希選手「まだ九州大会があるのでそこで今日出たミスを修正して、甲子園に行けるようにしたい」
沖縄尚学・興南の両校は、21日に宮崎県で開幕する九州大会へと進み、来年春のセンバツを目指します。