2020年東京オリンピックでの活躍を目指す県内アスリートを紹介する2020の主役たちです。今高校レスリング界で一躍脚光を浴びている仲里優力選手。国体での偉業達成へ、そしてその先の夢を追いかけています。
仲里優力選手「ここまで来たら全部勝つって感じですね、取るだけだなという。負ける気はしないです」
高校生活最後の大会・国体へ向け自信をのぞかせる北部農林高校3年、仲里優力選手。ことし3月の選抜大会をはじめ、JOCカップ、インターハイ、全国高校生グレコローマン選手権すべてで優勝し、4冠を達成!来月の国体を制すれば高校5冠。これは沖縄では初の快挙となります。
屋比久保監督「5冠というのはフリースタイル、グレコローマンスタイル両方をコンスタントにできる、それも日本一になれるというのが条件ですので。それをすべてオールマイティに出来るのはすごいです」
仲里選手の強み。それは178cm、106キロの大きな体を自在に操れること。体の柔らかさは、ご覧の通り。そして、満を持して見せてくれたこちら。体操選手並みの動き!身体能力の高さがわかります。
屋比久保監督「小さい時から、柔道していてもレスリングしていても能力は高い。体もでかいし、勝ちパターンもわかる」
仲里選手がレスリングを始めたのは幼稚園の頃。屋比久監督が立ち上げた、てだこ道場に通っていました。以来、屋比久先生から指導を受け続けてきた仲里選手。宜野湾に住みながら北部農林に進学したのも、屋比久監督を追いかけてのことでした。
仲里優力選手「幼稚園からお世話になってきて、家族といる時間と同じくらい屋比久先生といる時間が多いので、お父さんに近いです」
屋比久保監督は、合宿での食事のサポートのほか、仲里選手をはじめ遠方から来ている選手たちを自身の車で毎日送迎しています。
屋比久保監督「この子たちは僕を信頼して北農に来てくれているので、子ども達が頑張っている分、僕もいろんな面で頑張らないといけないなという励みにもなる」
仲里優力選手「屋比久先生のこういう支えがないとこうやって北農まで来られていないし、ここまで勝ち上がっていないので、感謝しています。これからも成長するんでっていう意味を込めて(国体で)圧倒的な勝利で、勝ちたいです」
目前に見えてきた沖縄初の偉業、高校5冠。さらに、2人のレスリング道はその先へとつながります。
屋比久保監督「2020年オリンピックに、あと3年ですから、いかに近付くかというのを期待します」
仲里優力選手「国体では圧倒的な勝利で優勝して5冠という目標を達成してそれで終わるわけではなくて、世界で戦える人間になって最終的にはオリンピックでメダルを取ります」
国体での仲里選手の試合は来月9日から始まります。