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気になっていた人も多いのではないでしょうか。国際通りと国道58号の間、久茂地川沿いにかかる久美橋です。架け替える計画が持ち上がったのは6年前。9月30日にようやく供用開始となる見通しが立ちました。小さな橋の完成になぜここまで時間がかかったのでしょうか。

久美橋ようやく供用開始へ なぜ工事長期化

こちらの写真は架け替える前の久美橋。1959年竣工と古く、老朽化していた久美橋を架け替えようと、2011年度から調査を始めていた那覇市。

当初、概算費用を1億9000万円、設計から供用開始までは3年と見込んでいました。しかし、ある不具合が見つかり、設計のやり直しに1年を費やしたうえ、工事は遅々として進みませんでした。

久田記者は現場で「久茂地川にかかる久美橋です。こちらの橋の架け替え工事は、去年の3月までに終わる予定でしたが、1年半も工期が伸び、橋と周辺の工事現場はまだご覧のような状態です」と伝えました。

地域の人は「工事の人もいない時期のほうが長かったので、造る気あるのかな?と思うぐらいでしたね。(今は)欄干まで出来て、やっと、って感じですね」などと感想を話していました。

着工直後に見つかった不具合とは何だったのか。那覇市の担当課に訊ねました。

久美橋ようやく供用開始へ なぜ工事長期化

那覇市の担当は「この橋台が両側にあって上のケタを支えているであろう、という風に想定していました。この台をまた使って、この上に仮設の鋼板、を並べて、重機の作業台に使って取り壊していこうという風な考え方をしていました。ところが、これ自体が無かった」と話しました。

橋の構造を支える橋台があると思い込んで計画した工事は振り出しに。設計をやり直し、1年を無駄にしました。また、橋台が無かったための地盤調査のやり直しも難航。

モノレールの桁下のため高さ制限があり、大型重機の使用が出来なかったことなども追い打ちをかけ、工期はさらに伸び、費用も膨れ上がっていきました。

那覇市の担当は「当初概算要望で1億9000万、実施設計が終わった段階で2億5800万、人件費それから資材費が非常に高騰して、結果的に現在は3億4300万」

久美橋ようやく供用開始へ なぜ工事長期化

工期が延びに延びる間に、8500万円の税金が追加で投入された久美橋の工事。2年9カ月近くも通行できなかった橋は、30日、土曜日の供用開始に向け急ピッチで工事が進んでいました。

那覇市は、2018年度以降、別の橋の架け替え調査も予定していて、こうした事態の再発防止を約束して謝罪しました。

那覇市の担当は「申し訳なかったなと思っています。実際順調にいけば設計・施工、3年間で終わる予定の工事、こういった風に時間がかかると分かった段階で改めて1度説明しておく必要があったのではないかなと。情報公開が不足していたという風に、申し訳ないなと思います」