沖縄水産高校の生徒たちが去年立ち上げたカキの養殖プロジェクト。この夏、第2期生が始動。先月、大宜味村で行われたカキ合宿にカメラが潜入しました。
牡蠣合宿があると聞きつけ…プリップリの牡蠣をたらふく食べられる。そう期待に胸を膨らませ、いざ合宿場へ。しかし…
真剣なまなざしをした生徒たちの姿。どうもそんな空気ではなさそう。去年、沖縄水産高校の生徒たちが立ち上げたカキ養殖プロジェクト。
今年の目標は「沖縄原種の牡蠣を一から養殖すること」。
その思いを胸に…先月、牡蠣の養殖を行っている大宜味村で牡蠣合宿の名のもと実習授業が行われました。
四方先生「去年の生徒は何回も回数を重ねて牡蠣を身近に感じてもらえたが、今回の生徒はなるべく早い段階でカキを身近に感じてもらえて牡蠣に興味関心を持ってもらいたい」
そのために、招いた講師がこの方。佐賀県でカキ養殖を行っている梅津さんです。
スタッフ「今基本的に、塩屋湾の筏で牡蠣を養殖しているじゃないですか。その中で今日、いろんな箇所、沖も含めて違う箇所に牡蠣の調査に行く狙いは何?」
梅津さん「牡蠣がどこで養殖できるか?というのを最終的に探らせる」
現在、牡蠣養殖を行っているのは大宜味村・塩屋湾の湾内だけ。その養殖場所を新たに増やすことはできないか?それを探るため、この日の実習では塩屋湾の上流や下流、また沖合に調査に行きます。
まずは塩屋湾の上流から調査開始。すると…
こちらは1つの牡蠣ではなく、いくつかの牡蠣が合体した集合体です。
梅津さん「これはいい。沖に持って餌を与えたらもっと大きくなる」
さらに…船で沖合まで出て、水中も調査。この日の調査で、塩屋湾上流と下流、沖合だけで、およそ10種類の牡蛎がいることがわかりました。つまり湾内以外でも牡蠣は育つ。養殖場所を新たに増やせる可能性が出てきました。
新垣賢之介さん「牡蠣がこんな場所にいるかとビックリしました」
次に生徒たちが向かったのは…去年から養殖を行っている塩屋湾の筏。
去年3年生たちが沖縄原種の牡蠣の卵を採取するため沈めていた貝殻。それに大量の牡蠣が付着し、育っていました。正真正銘、沖縄原種の牡蠣です。
新垣賢之介さん「沖縄でカキ養殖をできることをみんなに知ってもらいたいですね。学校に帰ってからも調査したいですね」
沖縄カキ革命!目指せ世界ブランド。今後は、付着した牡蠣に身を入れプリップリに大きくすること。彼らの活動から今後も目を離すことはできません。