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さて、この時期、県内各地では大綱引きが盛んですが、こちらは、130年の伝統を誇る中城村「当間の大綱引き」の様子です。今月予定されている、6年に一度のこの大綱引き、実は今、開催の危機に直面していました。
当間区自治会長・比嘉三雄さん「当日使うユニフォームですね。点検されて完成しています。」
丁寧に畳まれ、揃えられた衣装。130年もの歴史を誇る、「当間の大綱引き」で受け継がれてきたものです。
着々準備が進むなか、比嘉さんは不安な気持ちを口にします。
比嘉さん「人口そのものは多いんだけど、そこに参加する方々っていうのは少ないです。」
年々、若者の参加者が減り、本来150人で行う道ジュネーも、現在練習に参加しているのは80人程度です。それでも、なんとか大綱引きを開催したいと今回、初めて区外から参加者を募ることにしました。
比嘉さん「自分たちも先輩から教わった通り今の若い青年につなげていかないと、この集落の伝統行事が途絶えてしまうと心配している。それをなんとか防がないと、やはり人を集めるには自分たちの集落だけではだめですので、よそからでもいいから集めて伝統を守ろうと。」
北と南に分かれ、全長およそ70メートルの大綱を総勢200人で引く「当間の大綱引き」。雄綱と雌綱が合わさり地面に落とされた瞬間、勝負が始まります。
比嘉さん「その瞬間が楽しくてやめられない。非常に緊張感があって興奮します。(昔は)小さい子から大人まで歩けないくらいいました。現在ちょっと寂しいですけども、また盛り返して盛り上げていきたいなと思います。」
当間の大綱引きは今月17日の午後4時からですが、今、人で不足のため、10日に予定されている綱編みさえも難しい状況で、多くの人の参加を呼びかけています。