がんで闘病中の写真家、石川真生さんがQABを訪れ、9月に開催する写真展への意欲を語りました。
8月8日、QABを訪れた写真家の石川真生さん。実は2017年最も進行度の高い「ステージ4」のがんが胸部に見つかり、7月手術をしたばかりです。
石川真生さん「だから写真の神様が私を戻してくれたんだという風にしてありがたいなと思ってるよ」
石川さんは病院のベッドの上でも9月開催する写真展の準備を着々と進めてきました。2013年から取り組む「大琉球写真絵巻」。日本、そしてアメリカに翻弄される沖縄を皮肉とユーモアたっぷりに写す石川さんのライフワークです。
石川真生さん「色んことがどんどん起こるわけじゃない。新しいことがどんどん。そしたらやめられなくなって。悲惨なこと悲惨にやったら悲しい未来しかないじゃん。だけど笑いがないと人は生きていけないから、だから私はブラックジョークも入れたりすんの。たっぴらかして歩いているわけさ」
今回、撮り下ろした新作は、沖縄の人々の個人の物語に焦点を当てたと話します。
こちらはヘリパッド建設で機動隊員が押し寄せる東村高江に住む一家…。
石川真生さん「見張られています。だけど、自分たちの愛情とか家族愛とかは壊されませんと」
平和の礎の前でうずくまる女性は…。
石川真生さん「(亡くなった)親類の名前の前で、彼女は沖縄は日本とアメリカに足かせをかまされているということ」
「真生さん流」のブラックジョークも健在です。
石川真生さん「次々自民党がおかしいこといっぱいやってくれるおかげで私のネタが今は絶えないもん。またたっぴらかさないと。写真で表現するのが私の仕事。まだまだ続く」
「沖縄でたっぴらかす」力強く何度も語った石川さん。「大琉球写真絵巻」は、9月5日から、パレットくもじ6階の那覇市民ギャラリーで開催されます。
現在、写真展や石川さんの治療を支援するクラウドファンディングが行なわれています。