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いよいよ来週の月曜日に開幕する夏の甲子園。続々と各都道府県の代表校が決まってきていますが、全国で一番早く甲子園行きを決めた興南は、さらに力をつけるべく練習に励んでいます。その興南の強さを探ってきました。

Qプラススポーツ部 興南野球部、その戦力とは

沖縄大会での激闘から2週間、甲子園での勝利に目標を切り替え練習に汗を流す興南ナイン。県代表としての活躍が期待されますが、甲子園での注目ポイントはまず、決勝戦で目覚めた打撃力。

準決勝まではチーム打率2割代と低調でしたが決勝では18安打の猛攻。県の決勝記録を塗り替える15得点と爆発し、チーム打率も.326に。

この興南打線を象徴しているのが、4番でキャプテンの福元信馬。

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自身も準決勝まで打率2割代と結果に苦しんだ福元でしたが決勝では先制タイムリーを含む3安打4打点と活躍最終的な打率も.375まで急上昇しました。

沖縄大会全6試合で4番として先発し続けた福元。そこには、結果だけでは左右されないキャプテンへの変わらぬ期待がありました。

我喜屋優監督「やはり4番というのは、野球以外のチームをまとめる功労者でもあるし、打てなきゃ打てないなりに責任感を感じていることは、傍から見ていてわかるので、何とか彼が打つことによってチームが盛り上がるということ」

福元信馬主将「しっかり期待に応えようというか、自分のやるべきことを全うしようという思いでした。しっかり甲子園では、チャンスこそしっかり自分のスイングができるように心掛けたいです」

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そして最大の注目は投手力。決勝で一躍脚光を浴びた1年生左腕・宮城大弥

去年U-15日本代表に選出され、鳴り物入りで入学した宮城は決勝で先発を任されると、その力を発揮し13奪三振で完投。しかし、優勝が決まった瞬間、あまり喜んでいる様子はありませんでした。

宮城大弥選手「いつも抑えの感じで出て、抑えたらすぐ整列だったのでマウンドで集まるシーンを忘れてしまって。自分もびっくりしてその後引き返してマウンドに集まりました」

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そんな1年生らしい初々しさの一方で残した実績は圧巻。

全6試合に登板し、失点はわずか1、四死球もたったの3つさらに好きな言葉「ドクターK」そのままにイニング数を大きく上回る三振を奪うなど鮮烈なデビューを果たしました。

ちなみにこの数字は、興南の大先輩、現福岡ソフトバンクの島袋洋奨投手の高校1年時の記録と比べてもその凄さは一目瞭然です。

宮城大弥選手「試合の時に大勢の観客の前で投げられるというのが一番楽しいです。甲子園でもしっかり楽しみを持って野球をやりたいです」

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スーパー1年生の活躍が注目される一方でグラウンドで地道に汗を流していたのがエースの川満大翔。沖縄大会ではエースらしい安定した投球を見せましたが決勝ではライトに回り、宮城のピッチングを後ろから見ていました。

川満大翔選手「1年生とは思えない技術を持っていて自分から見ても参考になるところがあって、ライバルとして良い存在です」

4月から入ってきた新戦力がプレーだけでなくチームの活性化につながっています。

我喜屋優監督「今までは多分自分だろうというのがこの先は誰だろうと、ちょっと油断すると落とされちゃうよと。そういう意味では周りに緊張感を与えているし、負けないということで相乗効果はありますね」

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川満大翔選手「3年生として、負けたくないという気持ちはあります。甲子園という夢の舞台で投げるというのは、小さい頃からの自分の夢で投げたいという気持ちはあります」

度胸満点の新戦力に、さらに力を伸ばす上級生期待高まる興南ナインは明後日甲子園に向け出発一戦必勝で勝利を目指します。

福元信馬主将「このグラウンドでやっていることのすべてを出せるように何が起きてもそれに対応できるように、しっかり甲子園でもやっていきたいと思います」