沼尻「Qプラスリポートです。街おこしとして沖縄市のNPOが取り組んでいるプロジェクトについてお伝えします」
金城「沖縄市の商店街に今年5月にオープンしたおしゃれなホテルオープンの背景には、ある男性の想いがありました」
美味しそうな料理に、おしゃれな室内・・・
実はここ、商店街の空き店舗を利用したホテルなんです!
昔ながらの店が並ぶ沖縄市中央の一番街商店街。この商店街の中に空き店舗を改装した「アーケードリゾートオキナワホテル&カフェ」が今年5月にオープンしました。1階は交流スペースを兼ねたカフェ2階と3階はホテルとなっています。
AROスタッフ・當山安毅さん「国内のビジネスマンの方や外国の家族連れなど団体の方が結構ご利用されてますね」
実はこのホテル、「商店街・まちなかインバウンド促進支援事業」の一環として国から助成金を受けてオープンしました。
年々、沖縄を訪れる外国人観光客が増え続けていることから、外国人観光客を商店街に誘致して地域の活性化を図ろうとNPOがこのホテルを運営しています。
まちづくりコザまち社中・照屋幹夫さん「復帰後コザの町がどんどん衰退していく状況がありましてどうにか昔のような賑わいを取り戻してほしいということで。インバウンドですよね、特にアジアから観光客をぜひ引っ張ってきたいなという目的で今回事業をスタートさせました」
照屋さんがこの事業に取り組んだきっかけはある悔しい思いからでした。
まちづくりコザまち社中・照屋幹夫さん「国際アジア音楽祭というものの事務局に携わっていたものですからその中でですね、会場をぜひ沖縄市に持ってきたいということで誘致運動をして、それが成功したんですが、台湾からですね色々ミュージシャンとかプレーヤーをお呼びしたときにですね、実は(沖縄)市内に中々宿泊できないことがありまして」
実は沖縄市はイベントが多く開催されている一方で宿泊できるホテルが少ないことが課題でした。
その点について市の担当者は・・・
沖縄市観光振興課西表さん「よく言われていることなんですが、宿泊施設が不足しているという所が課題としてあるかな思ってます。中城湾港のクルーズ船も来てますので、インバウンドの誘客というのもどんどん頑張っていかないといけないかな」
今回、コザ街社中の取り組みは一石二鳥の役割を果たすと照屋さんは言います。
まちづくりコザまち社中・照屋幹夫さん「空き店舗解消しながら、街の中に外国からも本土からも観光客が来てくれる。そうすることで街が賑わってくれるんじゃないかという思いもあってですね、とても期待している事業です」
県は2021年度までに達成したい入域観光客数を1200万人としていて、その内、400万人が外国人観光客となっています。これからますます増える外国人観光客を街おこしのカギとなりそうです。