※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

沖縄戦が始まる10年も前の沖縄の様子を映した貴重な写真を集めた展示会が7月21日から始まりました。そこには、今から82年前の沖縄の日常が写し出されています。写真展「よみがえる古里1935年の沖縄」。

作品の数々は、1935年、当時の大阪朝日新聞の記者とカメラマンが連載取材のため県内各地を訪れ撮影したものです。

2015年に朝日新聞大阪本社の倉庫から発見され、今回はそのうち150点が展示されています。景勝地として知られた普天間の松並木を写した一枚や、笑顔でカツオを櫂に下げる糸満の少年漁師の写真からは、沖縄戦で失われる前の豊かな街並みや人々の穏やかな暮らしぶりがうかがえます。

更に今回は、写真の一部をAI、人工知能の色付け技術を使ってカラー写真化。「那覇ウフマチ」と呼ばれた市場は…このように、より現実的に蘇りました。

女性たちが竹かごに作物を入れて販売する様子や、着物の大人に混じり洋服を着た少女の姿が見て取れます。

写真展は7月30日まで、那覇市のタイムスギャラリーで開かれています。