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自然の海岸を歩いて、海の環境への関心を高めてもらおうというイベントが名護市で開かれました。
海岸に住む生き物や漂着物などを集める「ビーチコーミング」。17日、名護市では環境問題への意識を持ってもらおうと、テーマを決めたビーチコーミングが行われました。
国際海洋環境情報センターの小寺克巳さんは「あまり自然にないものを(探す)テーマとして設定してます、例えば字が書いてあるもの、あとは青いもの、こういったものを集めてもらうことによって、子どもたちは意図せずに、人工的なものを多めに拾うことになってくる」と狙いを話しました。
一見とてもきれいな砂浜ですが、子どもたちは次々にテーマ通りのものを発見。そのほとんどが漂着ごみでした。
6年前の環境省の調査では、県内の海岸には最大で1万5千トンのごみが流れ着いたと試算されています。また、専門家は、陸地に漂着するごみの何倍もの量のごみが海の底に沈み、海の環境を脅かしていると話します。
国際海洋環境情報センターの小寺克巳さんは「深海というのは、暗くて冷たくて、大きな水圧がかかる世界。ごみが普通よりもさらに分解されにくい、腐りにくい世界なんです。一旦深海に落ちてしまったごみというのは、そう簡単に誰にも拾われることもなく、ずっといる」と話していました。
参加した児童と父親は「ごみを食べてかわいそうだと思ったので、ごみを海に捨てないようにする」「これでまず勉強してこれから海に遊びに行きます」と話していました。子どもたちは、ビーチコーミングを通して、海の生き物を思いやる気持ちを育んだようでした。