深刻な問題となっている飲酒運転。県内では、人身事故に占める飲酒運転の割合が非常に高く27年連続で全国ワーストと不名誉な記録が続いています。飲酒運転の根絶に向けあるものが県内初登場です。
浦添市で1台のしゃべる自動販売機がお披露目されました。飲み物を買った時などにうちなーぐちであいさつをする「しゃべる自動販売機」。
高速道路のサービスエリアやモノレールの駅など県内に120台ほどあって、気の利いたサービストークで和ませてくれます。
女性の観光客「(何を言っいるのか)全然わかんなかったです(笑」
今回登場した「しゃべる自動販売機」、何としゃべるのでしょうか?
『オバーからのお願い、全てを失う飲酒運転、絶対にしないでよ〜』
飲酒運転をしないよう注意を呼びかけます。音声はお笑いコンビ「ゆうりきやー」が担当しています。
オジーとオバー役で活躍する2人に優しく諫めてもらおうと、白羽の矢が立ちました。
ゆうりきや〜・山田力也さん「本当に人が亡くなったり、大変なことになるから、飲酒運転はダメなんだよっていうのを伝えたいなっていうのもあって…」
ゆうりきや〜・城間祐司さん「絶対ダメだよって言いながらも、少し寄り添えるようなオジー、オバーというキャラクターで声が出てくるといいんじゃないかな」
女子大学生「誰でも買える(自動)販売機だからいい宣伝になると思う。めっちゃいいと思います」
設置されたのは「シーサービル」という建物です。去年12月に飲酒運転根絶実践テナントビルに認定され、啓発活動を続けています。
浦添地区社交飲食業組合・下地秀光組合長「この音声を聞くことによって、飲酒運転はいけないんだって気持ちが変わってくれれば、それが全体の意識に波及していい効果が出ると考えております」
この自動販売機を企画した浦添警察署では今後、管内の公共施設にも増やしていきたいとしています。
浦添警察署・崎原永克署長「(飲酒運転する人は)やはり後ろめたさがあって少し薄めようという気持ちがあるということで、購入するときに立ち止まってもうらおうということで、飲酒運転をやめてもらえたらと思います」
なくならない飲酒運転、酒を飲んでハンドルを握る人がいなくなるその時まで1台の自動販売機が注意を呼びかけ続けます。
『飲酒運転しないでね』