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沖縄戦で亡くなった県出身日本兵の軍隊手帳が見つかり、6月20日、遺族に手渡されました。手帳は、遠くアメリカアラスカ州から届けられました。
軍隊手帳を受け取った仲村伝助さん(78)「伯父の手帳がアラスカで見つかってうれしいです。まるで奇跡です」
見つかったのは、玉城村出身で沖縄戦で死亡した仲村渠傳太さんの軍隊手帳です。
手帳は約50年前、アラスカ州に住むロバート・フランツさんが友人から譲り受けたもので、沖縄戦に従軍したアメリカ兵が本国に持ち帰ったとみられています。フランツさんが手帳を遺族に返す方法はないかと地元の日系人に相談したことで、今回の沖縄の遺族発見につながったものです。
仲村渠さんの軍隊手帳は沖縄からアラスカ、そして再び沖縄へと国境を超えた旅を経て、20日、仲村渠さんのおいの仲村伝助さんに戦後72年にして手渡されました。
フランツさん「あなたに手渡すことができてとても嬉しいです」
仲村さん「フランツさん、ヤマモトさん、心から感謝します」「考えてみると6月23日。その前にこの素晴らしい貴重なものを受け取って喜んでおります」
持ち主の仲村渠さんの遺骨は未だ見つかっていないことから、遺族にとって軍隊手帳は唯一の遺品といえます。