こんにちは、スポーツです。きょうから私中村もスポーツコーナーを担当していきますさて、甲子園切符をかけた夏の高校野球沖縄大会がおととい開幕しました。1日目は雨で試合が順延となり、改めてきのうから熱戦がスタート。1回戦からドラマが詰まっていました。
【宮古総実対那覇商業】
開幕ゲームの予定も雨で順延となり、仕切り直しの初戦に臨んだ宮古総実。チームのキャプテンでありエースである下里杏太にはある決意がありました。
下里杏太主将「「必笑」、必ず笑うという自分の中でテーマを掲げてきました」
帽子にも記された「必笑」の文字。キャプテンとしてどんな時も下を向かないという決意でこの夏に挑んだ下里。那覇商業に3点のリードを許し、なおも1アウト満塁のピンチでマウンドに上がります。
気持ちで2者連続三振を奪い、このピンチをしのぐと、ピンチの後にチャンスあり。その裏、宮古総実はランナー2塁1塁のチャンスを作るとバントが相手ミスを誘う。
このバントが相手のミスを誘うなど、この回立て続けに得点し同点に。キャプテンもチームを笑顔で盛り上げます。しかし、その後1点を勝ち越されると、8回にも2点を奪われる厳しい展開。
それでも下里はマウンドでもベンチでも最後まで下を見ることはありませんでした。試合後もその目に、涙はありません。
下里杏太主将「ここは自分は(涙を)堪えて、周りを支えていきたい」
しかし、最後のミーティングでは…
堪えることができませんでした。
下里杏太主将「自分は泣かないって決めていたんですけど。色々な思い出があったのでこの夏やっぱり勝ちたかったなってとても感じて(涙が)出てきました」
キャプテンが掲げた必笑は、後輩たちに託されます。
【沖縄水産対八重山】
かつて春夏通じ12度の甲子園出場を果たし、ひとつの時代を築いた沖縄水産。古豪復活を誓うチームはこの夏、スタンドに応援団伝統の白いセーラー服を掲げました。
金城竜功主将「昔強かったことがあれに刻まれていると思うので昔のようにずっと強かった沖水に戻って甲子園に行きたい」
初回、沖縄水産は、満塁のチャンスをつかむと、5番・當山博己(とうやま・ひろき)。先制点を奪います。
ところが、1対1の同点で迎えた4回ウラ、八重山打線につかまります。4番・新城一歩(あらしろ・かずほ)の2点タイムリーなどで、この回、一挙6点を許すと、流れは一気に八重山に傾きゲームセット。
伝統のセーラー服の前で涙を飲んだ沖水ナインでしたが、古豪復活への思いは、次のナインへと託されました。
【八重山商工対首里】
セルラースタジアムの第3試合には八重山商工の剛腕・平良海馬が登場!自慢のストレートは、きのうも151キロを計測!力で首里打線を抑え込みます。
しかし5回ウラ、ランナーを3塁に背負うと痛恨のワイルドピッチ・・・
この1点が八重山商工に重くのしかかりました。首里のエース・内藤壮大(まさひろ)の前に8回までわずかヒット3本と抑え込まれ、どうしても、点を返せません。
9回、最後の攻撃。1アウトから3年生・德元亮真が2ベースを放ち、土壇場でチャンスを作ります!
その後2アウトながら2塁1塁とし同じ3年生・具志堅竜輝に全てを託します。今大会最速エースの夏は、初戦で幕を閉じました。