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嘉手納基地パラシュート訓練「天候不良」で中止

アメリカ軍が14日夜の実施を予告していた、嘉手納基地でのパラシュート降下訓練は、「天候不良」を理由に中止となりました。もし嘉手納基地で実施されていれば、3カ月連続でした。

嘉手納基地でのパラシュート降下訓練は、4月24日に6年ぶりに実施され、5月10日には初めて夜間に行われるなど常態化が懸念されています。パラシュート降下訓練はSACO最終報告で伊江島に移転されている訓練で、嘉手納基地での実施は例外とされているため、日本政府も一方的な訓練の実施には反発していました。

稲田防衛大臣は、13日の会見で、「3カ月連続で実施していく、すなわち毎月毎月積み重なっていくということが『例外的な場合』に果たして当たるのだろうか、という点については、該当しているという判断には至っていない」と話していました。

また嘉手納基地を抱える地元自治体では、今回訓練中止の連絡があったとはいえ、直前まで訓練を強行する姿勢だったことに強く反発しています。

當山宏嘉手納町長は、「日米合意を一方的な解釈で無視をする。軍の意向と住民の意向の調整をするためにルールがあるはずなんですね。そして合意事項があるはずなんで、それが破られるとですね、住民の安全を守れないという危機感を持っています」と答えていました。

例外とされる嘉手納基地での訓練について、アメリカ軍の訓練に詳しいリムピースの頼和太郎編集長は「伊江島で訓練するよりも海に落ちる心配は少なく、レスキュー用の船舶を用意する必要もない」と指摘。

軍にとっては訓練しやすいのだろうと話し、今後も訓練が増える可能性はあるとしました。