きのうは県内各地で伝統行事ハーリーが行われました。そのうちの一つ、恩納村の前兼久地区で100年以上続くと言われるハーリーに出場したのは、意外な人たちでした。
恩納村前兼久。伝統行事ハーリーに先立ち、集落の拝所を巡り海での安全を祈願する出場者たち。その中にお揃いのTシャツを着た皆さん。そう、恩納村にキャンパスを構える、沖縄科学技術大学院大学のチームです!中でも今回、初出場に意気込む二人がいました。
ウィルコさん「I’m Wilko. Please to meet you.」
フランス出身のウィルコさん。科学者へ取材をして、その研究成果や発表をわかりやすく発信する科学ジャーナリストです。
ウィルコさん「沖縄ってかなりスペシャルだ!人は良いし歓迎してくれるし、ギスギスしていないし、地元の人の精神に触れるのがすごく楽しくて…」
そして、もう一人!
ナディーンさん「わたしはナディーンです。ドイツから来ました」
博士課程1年のナディーンさん。専攻は、今注目のAIの研究ですが、目下、日本語も勉強中!
ナディーンさん「沖縄の文化にすごく興味があります。日本語を磨くために地元の人と会って話したいです。(ハーリー出場は)すごく、特別な体験です!」
本番3日前。チームは、最後の練習に励んでいました。実は開学前から、地域との交流を目的に世界中から集まった研究者や学生の有志で出場しているOISTチーム。大きな掛け声で息を合わせます。
「イチニ、イチニ、イチニ、テン、ナイン、エイト…」
ウィルコさん「僕たちは進歩したよ!3週間で、練習を始めたころよりもかなり良くなった。(本番は)自分たちの持っているものすべてを出し切るしかないよ」
迎えた本番!今年は一般の部31、女性の部には8チームが出場。漁港内を往復するおよそ300メートルのコースのタイムを競います。なんとこれまで、OISTは毎回予選敗退。初の決勝進出となるのでしょうか!?
結果は、決勝進出のタイムには及びませんでした。その悔しさを跳ね返せるか!?女性チームのスタートです!女性チーム、グループ2位と健闘したものの、惜しくも決勝進出はなりませんでした。
ウィルコさん「この場に参加できてもう感無量だよ!食べ物に、祭りの精神に。本当に素晴らしい経験だった!」
ナディーンさん「準決勝に行けなかったのは残念だったけど、本当に素晴らしい経験でとても楽しかったし、私は必ず来年も参加します!」