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アメリカ軍はあす31日から2日間、津堅島の沖合でパラシュート降下訓練を行うと予告する航空情報を出しました。ただ午後になって、その情報は削除されています。
パラシュート降下訓練を行うと予告した航空情報は29日夜までに2件発信され、津堅島の沖合で31日昼と1日夜の2回実施するとされていました。
しかし、津堅島訓練場を使った訓練は、7日前までに通告することとした日米の取り決めに基づく正式な通告はなく、稲田防衛大臣も30日朝、「米側に対して訓練を実施することがないように申し入れ、また航空情報の削除を現在求めているところでございます」と述べ、訓練中止を求めました。
これについてアメリカ軍は、訓練予告の航空情報は「事務的な不備で発出された」と回答し、航空情報も削除されましたが「事務的な不備」が何だったのかは不明のままです。
一方、訓練が予告された水域に近い平敷屋漁港では、訓練による漁への影響はないと冷静にとらえつつも、複雑な心境を語る漁師もいました。
漁師の玉城久栄さん(80)は「こっちではもう演習は、僕はやらないほうがいいですね」「漁師がみんなが動かないとね。1人ひとりではできないもんだから」と話していました。また別の漁師は「パラシュート降下訓練は何度も目撃しているが、表立って意見を言う人は少ない」と打ち明けました。