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戦争の記憶を伝える貴重な資料が公開されました。

戦争関連の資料の発掘や保存を進めている大分県の団体が、沖縄近海での空中戦の様子などをアメリカ軍が撮影した映像を入手し公開しました。

公開された映像は72年前の1945年5月4日に撮影されたもので、沖縄の伊是名島周辺でアメリカ軍機と日本の水上偵察機との空中戦の様子です。

2人乗りの偵察機は神風特攻隊として沖縄近海に向かっていたもので、アメリカ軍の艦艇から飛び立った戦闘機によって迎撃されます。

これらの映像は「豊の国宇佐市塾」がアメリカの国立公文書館から購入し解析したもので「戦争の記憶が風化する中、戦争の真実を知ってほしい」と公開しました。

無謀な特攻作戦というのは空だけでなく、陸や海でも行われ、多くの若者たちの命が犠牲になりました。

3898人。これは飛行機による航空特攻作戦での犠牲者の数です。このうち、沖縄戦での犠牲者を見ると1945年3月から7月までの約4カ月間で2533人が死亡したとされています。(太刀洗平和記念館調べ)