こんにちはスポーツです。九州の頂点を目指し週末に行われたのは、知的障害者バスケットボール大会。沖縄女子チームのポイントゲッターは、子どもに人気の心優しい先生でした。
知的障害を持つ選手達が、スポーツを通して自立に向かい、集団行動の大切さを学ぼうと開催された全国障害者スポーツ大会バスケットボール競技。今大会は、男女合わせて9チーム、九州ナンバーワンの座をかけ戦いました!
沖縄の女子チームは、過去5連覇を果たすなど女王の座に君臨していましたが去年、鹿児島に敗れ、今年は王者奪還を狙いました。
そんな闘志に燃える女子チームのポイントゲッターは、みせ幸知千夏さん。
体格の良さを生かし攻守ともにチームの要となっています。
監督「彼女がチームの流れを変えてくれて大事な所でシュートを決めてくれるとても大事な選手だと思います」
千夏さんをマネージャーとして支えるのは、幸地小夏さん。千夏さんの双子のお姉さんです。
小夏さん「家族では喧嘩ばかりするんですけどバスケでは仲良しです。マネージャーとしてみんなに応援とかサポートして頑張っています」
姉の小夏さんに支えられバスケに励む千夏さんは、男子チームの監督を務める父の影響で、小学3年生からバスケを始めました。
父・幸地さん「(バスケを始めて)外に出ることによって健常者との触れ合いが出来るようになってきて自分を出すことができた」
保育園外観宜野湾市にある保育園。千夏さんの仕事は保育補助。元々子どもが大好きだった千夏さん。高校生の時の職場体験をきっかけに働き始めました。
千夏さん「(Q.なんでこの仕事をしようと思った?)子どもが好きだからやりました。一緒に遊ぶのが楽しい。子ども達を怪我させないように見ています。」
園長先生「とにかく一生懸命です。この穏やかさが彼女の良い所なので、子ども達にもゆったりした空気感が安心感をあげているんじゃないかと思います。スポーツも頑張って子ども達にも良い影響をもらっています」
試合では、保育園の時とは違う表情を見せる千夏さん。
千夏さん「思いっきり積極的にプレーします。優勝狙います」
千夏さんの活躍もあって鹿児島を大差で破ると、去年の覇者・長崎との大一番に挑みました。
開始早々勢いよく攻めたてる長崎。その勢いに押されて中々思うように動けません。次々に得点を重ねていく長崎。焦りからかシュートも決まりません。
しかし、第2クォーターに入ると、積極的に動き、ペースを掴んできた千夏さん。チームも勢いに乗ります。しかし、残り30秒で逆転を許します。残り3秒、その差は・・・1点。
最後に切り込んだ千夏さんでしたが。王座奪還はならずでした。
千夏さん「とても悔しいです。もっと練習して良い結果が出せるように頑張ります」
家族の支えを受けながら成長していく千夏さん。一社会人として、仕事にバスケに今後も全力投球です!