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こんばんは、スポーツです。熱戦展開中の県高校野球春季大会は2回戦に突入!シード校が登場しました。また、その陰で、大会への出場が叶わなくても直向きに練習に取り組む選手の姿がありました。

おとといから2回戦に突入した春季大会北谷球場では第1シード・美来工科が登場。強力打線は1回から、那覇商業に襲い掛かりますランナーを2人置き、エースで4番・山内慧!

大会第11号の3ランで先制します。その後も勢いが止まらない美来工科9点リードで迎えた5回ウラ。ランナーを2人置いて打席には2番・神山諒介。

1試合2ホーマーと秋の王者の貫録を見せつけた美来工科が3回戦進出です。

一方、この試合、反撃を信じ応援し続けた那覇商業のスタンドには1人だけユニホームの違う選手がいました。

試合の翌日、グラウンドでアップに取り組むのは宮城大魁君。南部農林高校、たった1人の野球部員です。

熱戦展開中の春季大会、その陰で夏を目指す選手

普段は、学校のグラウンドが使えない那覇商業がこの場所を借りて練習していて宮城君も一緒にプレーしていますが、それ以外は、1人での練習が多くなります。

宮城大魁君「1年の秋までは大会に出ていたんですけど春は出られないということで、少し悔しいですね」

秋は辺土名・南部商業と連合を組んだ南部農林。しかしさらに部員が減り、今大会は連合を組んでも足りなくなり、出場できませんでした。

南部農林も、秋は4人いた部員は宮城君1人に。それでも野球を続ける理由が宮城君にはありました。

宮城大魁君「(自分が)いなくなったら潰れてしまうことになるので。先輩たちの練習とかを見てきたので、その尊敬している先輩たちが卒業していった野球部を潰すわけにはいかないので」

熱戦展開中の春季大会、その陰で夏を目指す選手

南農野球部を廃部にするわけにはいかないと野球を続ける宮城君。たった一人の野球部員を支えるのは、宮城直也監督。大魁君のお父さんです。

宮城大魁君「(父と)一緒にやりたいという気持ちもあったので南農に来た」

宮城直也監督「来年は人が必ず入ってくるから、1人でも準備はしようと入ってきたときの(ために)」

キャッチボールからピッチング、バッティングまで練習は二人だけ。いつか必ず部員が揃うこと信じ南農野球部としての誇りを持ち続けています。

熱戦展開中の春季大会、その陰で夏を目指す選手

宮城大魁君「野球を辞めずにずっと続けて公式戦で1勝できるようにしたいですね、メンバーも集めて。合同で出ることもあるんですけど、やっぱり南部農林というチームで出て、勝ちたいですね」

南部農林、親子二人三脚で、夏を目指します。

また、同じく今大会出場できなかった辺土名・南部商業も少ない人数で練習を頑張っているということで何とか部員がそろって大会に出られるようになってほしいと思います。