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障害を抱える人がより社会へ参加しやすいようにと、今月10日、沖縄市である取り組みが行われました。その取り組みとはどんなものだったのでしょうか??

「かんぱ~い!!」

テーブルに並ぶのはビールに串カツ。肌寒い夜にピッタリな居酒屋料理が並んでいます。

玉寄菜々美さん「賑やかで、初めて見ました」

「障害者ナイトツアー」を楽しむ

今月10日、沖縄市や福祉団体などが企画した商店街を巡る「ナイトツアー」参加したのは、手足が不自由で車いす生活を送っている人や知的障害を抱える人など合わせて40人。

障害者にも気軽に夜の街を楽しんでもらおうというものです。ほぼ初めてコザの夜の街を巡るという参加者たちは、ツアーの出発前からワクワクした様子でした。

玉寄菜々美さん「色んな人を見てみたいです。会ってみたいなと思いました」

鹿川京介さん「普段こういう夜の街に出ることが無いので、良い経験になればいいかなと思っています」

「障害者ナイトツアー」を楽しむ

玉寄菜々美さんと鹿川京介さん。

同じ施設に通い普段から仲が良いという2人。施設の人に声をかけられツアーに参加しました。

ナイトツアーでは、まず市の職員がコザの街にある美味しい酒場などを紹介。

参加者「(Qきょう楽しいかな?)楽しいですよーー」

職員に一通り店を紹介してもらったあとは参加者のみでお店を決めます。障害者自身の自主性を促すのが目的で、市の職員は関与しません。

支援者「最後までついていくよ。とことん付いていくよ」

お店選びに悩む菜々美さんと京介さん。初めから興味を持っていた焼き鳥居酒屋に行くことを決めました。

「障害者ナイトツアー」を楽しむ

初めて飲むビールの味。一緒に参加した菜々美さんの母は娘の普段とは違う表情に出会いました。

菜々美さんの母親「とても楽しそうですよ。ずっとお家に閉じこもるんじゃなくて、外に出る。色んな視界が広がる」

なかなか娘を夜に外へ連れ出せない親にとっても新鮮な企画となりました。

鹿川京介さん「元々、家から外に出ることが少ないので、きょうの「街を知ろう」という企画は良いと思いました。(色んな人との)交流が持てるので)

夜の交流を通して多くの事が発見できたという参加者たち。今後もこれを機に様々な事にチャレンジしたいと笑顔を見せました。

企画した沖縄市によると、ナイトツアーは、障害者自身の自主性を促す目的の他に、障害者が訪れやすい環境なのかどうかを商店街の方々にも考えてもらいたいという目的もあるそうです。

障害のある人もない人にも楽しめる夜の街づくりに努めていきたいですね。