12日に投開票を控えた浦添市長選挙。自民党本部が積極的に支援する現職と、オール沖縄勢力が支援する新人の闘いが激しさを増しています。
任期満了に伴う浦添市長選挙には、現職で2期目を目指す松本哲治さんと新人で前の浦添市議会議員、又吉健太郎さんの2人が立候補しています。
今回から自民党の推薦を受ける現職の松本さんは、党本部が支援に力を入れています。
古屋圭司自民選対委員長は「市長や知事や議員がしっかり自民党本部、あるいは政府と連携をしているところは、確実に地域が発展して、市民の利益につながっている」と話しています。
最大の争点となっている西海岸開発について松本さんは、一期目の公約を撤回し那覇軍港を受け入れたことについて市民のための決断だと強調して闘います。
松本さんは「公約を取り下げたのは、全て理由がある。我々には恥じることも、そしてやましいことも何もない。4年前に取り戻した、市民に取り戻したこの政治、誰にも渡すわけにはいきません」と話しました。
新人の又吉さん。翁長知事を筆頭に、知事を支える城間那覇市長など、オール沖縄勢力が支援します。
翁長知事は「色んな政治家を見てきておりますけども、現市長に欠けているのは、政治家としての会話があまり成り立たない。そういうなかに4年間、浦添市があったことが、今の停滞を招いているのではないかなと思います。」と話しました。
また翁長知事も何度も応援に入り、西海岸開発については現職とは連携が図れないと批判。又吉さんとは足並みが揃っているとアピールします。
又吉健太郎さんは「翁長知事、そして城間那覇市長と共に、浦添の西の開発をしっかりと進めていく。沖縄県民の民意をしっかり尊重して、その民意を踏まえた政治をこの沖縄中に広げていく。その一歩を私のこの浦添市長選挙からはじめていきたいと思っています。」と話しました。
翁長知事率いるオール沖縄陣営と自民党が闘う今年2度目の市長選挙。今後のうるま市長選挙や県政の流れを占うものとして注目されています。