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これから進学、卒業、入学シーズンが始まりますが、中学や高校に通う子どもを持つ親にとって家計に負担がかかるのが「学生服」です。

リサイクルして使えれば、どれだけ便利だろうと考える親御さんは多いのではないでしょうか。きょうは、その学生服を再利用、リユースして提供するボランティア団体の取り組みを紹介します。

山本記者「沖縄市一番街の近くである服が再利用されているということなのですが、それはこちら、制服です」

Q+リポート “リユース学生服”で家計を助ける

沖縄市にあるボランティア団体「子ども応援団 笑わらびん」の事務所です。団長の森田好美さん。2人の子どもが進学する時に制服を買うのに苦労し、近所の人から制服をゆずってもらったことがきっかけで、2年前、学生服の再利用に取り組みはじめました。

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子ども応援団 笑びん・森田好美団長「中学校に入って部活をしたいと言うときに、お金、資金が困らないためにも、せめて制服が安く購入できれば、お金でちょっと部着を買おうとか、部活動のお金に回そうかなという形でできないかなという思いもあって。子どもも親も心配なく学校生活ができるようにという思いが一番です」

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学生服を集めるため、森田さんらは、沖縄市内の中学校や高校にチラシを配布したり、インターネットなどを通して制服の寄付を呼びかけ、笑びんの事務所や沖縄市社会福祉協議会などで受け付けます。集まった学生服は、メンバーが名前の刺繍をはずすなどして販売の準備を整えます。

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値段、セーラー服、ブレザー、学ランなどが通常1万7000円ほどするのを1000円で、スカートやズボンも500円と格安で販売されます。売り上げは、事務所のテナント料やチラシの印刷代など、活動費に利用されます。

森田好美団長「誰でもユイマールというか、ひとりじゃないんだよという助け合いの気持ちだったりとか。子どもたちがものを大切にする気持ち。やっぱり『おさがり』というのがなかなか浸透していないのかな。自分が大事に着て、後輩が喜んでくれる。また、どんどんと制服が受け継がれていくっていうのを実感してもらいたいと思っています」

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2年間の活動で、これまでにおよそ70点の制服が新たな持ち主へと渡りました。環境にも優しく、ものを大切にする心も受け継がれる取り組み。今後の県内各地への広がりに期待も集まります。

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