那覇市の真和志地域は、坂道や狭い道が多いため公共交通が利用しづらいという声を聞きます。住民の悩みを解消しようと、那覇市は今月9日、「乗り合いタクシー」の本格運行を決めました。地域住民の「足」となるのでしょうか。
5歳の息子の保育園の送り迎えのために乗り合いタクシーを利用している外間幸枝さん。以前はバスとモノレールを乗り継いでいましたが去年8月に実証実験が始まってから平日は毎日、利用しています。
外間幸枝さん「2時間くらいは短縮してます。家事が早くスムーズに済むので助かっていますね。まだ暴れん坊なのでバスとモノレール使っては大変なので大変助かってますね」
『真和志地域乗り合いタクシー』の運行区域は繁多川、長田、寄宮などの真和志地域限定で運行区域内であればどこでも乗り降り可能。また運行区域外でもゆいれーる安里駅に限り、利用できます。
都市計画課嘉陽さん「(真和志地区は)道路とかも狭いし坂道も多いっていうことで。この地域に合った小型のタクシーを利用した公共交通の導入っていうことで進めさせて頂きました」
第一交通稲益強社長「以前から当社は地域の方々に何かお役に立てないかと思っておりましたが。お年寄りやお子様だけでなく運転される方もできる限り自家用車を乗り控えて頂ければ交通事故防止と渋滞緩和にもつながると思っています」
途中、別の男性が乗車しました。久場兼三さん。仕事終わり、飲みに出かける時に利用しています。乗り合いタクシーならではの光景です。
久場兼三さん「安いから。最初はタクシーだったんだけどね。」
外間さん親子は、自宅近くのコンビニで下車。久場さんはゆいれーる安里駅で降り、飲み屋街へと繰り出していきました。
本格運行開始から一週間。いまのところ一日の利用者はのべ7人ですが、今後、利用者を増やし、運行時間の延長や区域拡大へと進めるかどうかが、住民の「足」となるカギとなりそうです。