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台湾からのクルーズ船で末端価格12億円近い覚醒剤を密輸したとして、台湾籍の男ら6人が覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕されていたことがわかりました。
捜査関係者によりますと、台湾籍の男6人のうち3人は、12月20日、クルーズ船で那覇を訪れた際に、覚醒剤を体に巻き付けて入国を試みたところを、税関の職員に見つかり逮捕されました。また、受け取り役として那覇市内に潜伏していた男3人は、県外に逃走していましたが、2人が東京都、1人が大阪府で逮捕されました。
このうち1人が、逮捕時に覚醒剤を持っていて、警察などは、密輸された覚醒剤が国内に出回った可能性も視野に、調べを進めています。
税関や警察が一連の捜査で押収した覚醒剤の量はおよそ17キロ、末端価格にして11億9000万円に上ります。
ところで県内では2016年も、覚醒剤およそ600キロを密輸しようとしたとして、台湾籍の男女4人が逮捕、起訴される事件も起きています。
ある捜査関係者は、海外から入港するクルーズ船が増え、税関職員の負担が増加する中、沖縄が台湾からの密輸経由地になっていると指摘し、「国交のない台湾にどう対応していくか」と危機感を示しています。