ここからは取材に当たっている久田記者とお伝えします。久田さん、これまでも事故を頻発させてきたオスプレイが国内で起こした初めての事故からわずか6日です。きょうの飛行再開、なぜこうなってしまうんでしょうか。
久田「はい、アメリカ軍、日本政府とも、事故で全国に広がる不安を抑えようと躍起になっていて、県民不在ともいえる飛行再開につながったと思います」
久田「オスプレイは、陸上自衛隊も今後17機を導入することになっていて、佐賀空港などへの配備を予定しています。千葉県木更津駐屯地も海兵隊のオスプレイの整備拠点として使用される予定で、今後オスプレイは日本中の空を飛ぶようになる、そうした矢先の墜落事故だったため、日米がともに『機体そのものは安全だ』と火消しに必死になっているというわけなんです。しかしそれは裏を返せば、人為的ミスで事故が起きている、ということでもあります」
久田「人為的ミスを繰り返す訓練自体、危険なのであって、そのような訓練を沖縄でしないでほしいと思うのは県民の当然の願いだと思います。それに対して日本政府は飛行を止められないどころか、アメリカ軍と一緒になって『オスプレイの機体は安全』と強調すること自体、県民感情がまったく伝わっていない、あるいは無視されているとすら感じさせます」
翁長知事の会見映像も入ってきています、こちらをごらんください。
翁長知事「沖縄大使、防衛局長、その都度事件・事故があって各市町村や県が申し入れをしても米軍に伝えましたという事以外には何ら反論がない。その意味では当事者能力が無いということになる。日米地位協定の下では日本国の主体性が全くない。私は言葉を尽くしてもつくしきれないほどの怒りと虚しさも感じます」
久田「ここ数年に県内で発生したアメリカ軍機の墜落事故は、いずれの事故でも、事故からほどなく飛行再開するというのが当たり前になってしまっています。」
久田「今年9月に起きたハリアー戦闘攻撃機の事故では15日間飛行を停止しましたが、最も短いと2日で飛行を再開しています。オスプレイでもわずか6日、今回悪しき前例ができてしまったということになりそうです」
本当に怒りを感じますね。以上久田記者でした。