MC宜野湾市の沖縄コンベンションセンターでは10日から県内最大級のペットイベント「ペットカーニバルinおきなわ2016」が開かれます。MC会場に中川さんが行っています。中川さん!
中川「はーい!あすから始まる「ペットカーニバル」。実はサブタイトルが「命どぅ宝」となっていて動物たちの保護に向けた取り組みも紹介されています。このうち、中部農林高校の生徒たちが「犬や猫の殺処分を無くそう」と奮闘している「命の授業」を取材しました」
中部農林高校の農業祭。学校で飼われている動物たちとのふれあいコーナーの一角で猫の譲渡会が行われていました。主催しているのは熱帯資源科動物コースの生徒たちです。
生徒「夏休みの初めころ、先生から家の前で捨てられている子猫を保護したという連絡が入りました。動物を捨てることは犯罪です。ただそれだけではなく、動物を捨てるということは命を捨てるということ、すなわち人間としての心を捨てることにつながるのではないでしょうか」
中部農林高校は2008年、全国で初めてペットの正しい知識やしつけなどについて学ぶ「愛玩動物飼養管理士」養成指定校に認定されました。これはペットの販売や保管、貸し出しなどの業務を行うのに必要な資格で、2年間授業を受け、資格試験に臨みます。
生徒「大切にしようと考えながら世話をしています」
飼育に関する基礎知識はもちろん、トリミングやシャンプー・ブロー・爪切りなどトリマーを目指すうえで必要な知識も学びます
大城先生「もちろんペットの飼養管理についてとか、知識は学んでほしいのですが。それ以外にも動物を通して命の大切さや優しさなどをしっかり学んでいってもらいたいと思います」
生徒たちは動物の世話だけでなく、命の重さについても学んでいます。そこにはペットを取り巻く厳しい状況がありました。
南城市にある動物愛護管理センター。ここには県内各地で野犬として捕獲された犬や飼い主によって持ち込まれた「かつてペット」たちが収容されています。
飼い主の身勝手な理由で連れてこられた犬や猫たち。引き取り手がいなければ、5日後には殺処分されます。
この日行われていたのはセンターが主催するの犬の譲渡会。殺処分を少しでも減らしたい愛情と責任を持って育ててくれる新たな飼い主を探そうと、毎週水曜日に開かれています。
沖縄県の犬猫の殺処分数は、2003年から、徐々に減っていますが、それでも去年は3292匹と多くの命が失われています。
動物愛護センター宮城さん「だんだ沖縄の動物愛護センターも殺処分が減少しているんですけど。その中でも譲渡できる子を一頭でも新しい飼い主さんに、温かい家族の一員として迎えてあげてほしいという気持ちでいますね」
そのためセンターでは、殺処分を減らすため様々な取り組みを行っているのです。
中部農林の生徒たちが大切に世話をしている動物たち。実はこの中には、動物愛護センターから引き取った犬もいます。
佐渡山茉優さん「人間も動物も植物もみんな同じ命なのに捨ててしまうのは何でだろうと思いますイベントなどを通して命の大切さを伝えることで殺処分の数が減ればいいなと思っています」
具志美奈津「2020年までにはオリンピックまでにはゼロの活動ができるように自分なりにも出来ることをたくさん続けられたらいいなと思います」
中川「小さな命の重さ、大切さを考え、行動することが大切です。高校生たちの思いを広げていきたいと思います。さて、10日は、この会場からQABの番組、スパイスが朝10時からおでかけ生放送を行います。そしてペットカーニバルin1おきなわ2016は、あす・あさってと開催されます。みなさんどうぞ遊びにいらしてください」
川村「今回私が、愛護センターそして中部農林高校の活動を取材したんですが、とにかくペットを飼ってらっしゃる方は、ちゃんと家族の一員として迎え入れて、最後まで看取ってあげるということは大前提。正しい飼い方を学ぶことは飼い主にとって絶対に必要なことなんです」
草柳「一人一人の意識を変えていくことで殺処分ゼロへの取り組みが叶うといいですね」