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師走に入りお酒を飲む機会が増えるこの時期ですが、懸念されるのが、飲酒運転です。そんな中、アメリカ海兵隊がある取り組みをマスコミに公開しました。
那覇市内のとある居酒屋。店内でカメラを構えるのはみなアメリカ兵たち。彼らが撮影しているのは、兵士たちに「飲む前にハンドルキーパーを決めよう」と呼びかけるテレビCMです。
これは、飲酒の機会が増えるこの時期に、日本国内のアメリカ軍の基地内で放送されるもので、この取り組みを県民にPRしようとマスコミを招いての撮影が行われました。CMには那覇警察署の署長も登場します。
那覇警察署・當山達也署長は「那覇警察署管内に米軍施設はありませんけれども、昨年、25件の摘発がありました。これまで米軍関係者に対する啓発目的のアプローチはやっていませんでしたけど、今回、目に見える形で飲酒運転根絶に取り組んで頂こうということで、米軍憲兵隊と共同で企画を致しました」と話しました。
憲兵隊はこの様なCMを2年前から制作しています。ただ、一方で、軍人、軍属による飲酒運転の検挙件数は2015年1年間で66件にのぼり、2014年に比べて28件増加しています。また、飲酒絡みの事故は2015年1年間で11件、2014年より4件増加しています。
在沖海兵隊憲兵隊ジョナサン・P・ローニン司令官は「いつの日にか、事故ゼロが実現できると確信しています。それを目指して尽力したい」と話していました。
CMによって飲酒運転根絶を狙いたいという海兵隊ですが、検挙件数だけでみると海兵隊の思惑とは結果は違っています。