中川「楽園の海案内は水中ビデオカメラマンの長田勇さんです。よろしくお願いいたします。きょうは『2016年総集編Part1』です」
長田「今年も本当にいろんなものを撮ってきましたよ」
中川「ではご覧ください」
長田「まずは1月の初潜りです。元旦から潜ってきました。ケラマ諸島の海で横断幕を持ってお祝いしました。ここ数年、正月に沖縄でダイビングって方多いんですよ」
中川「来年もまたたくさんのダイバーがいらっしゃるんでしょうね」
長田「そして2日目には渡名喜島へ行ったんですが、そこでは私の大好きなアカネハナゴイに会うことができました」
中川「ブルーバックにオレンジ色のアカネハナゴイが群れている景色、素敵ですね」
長田「そうでしょ?この光景大好きなんですよ」
中川「さて、続いては?」
長田「2月には、クジラが沖縄へ里帰りする季節です。ハナミノカサゴが流れに逆らって泳いでいるのを撮影していると…
中川「クジラの鳴き声ですか?」
長田「そうなんです。ハナミノカサゴを撮影しても気になって気になってしょうがありませんでした。この音は水中カメラではなかなか録音が出来ないので座間味の友人が収録した泣き声をお借りしました」
中川「神秘的ですね」
長田「そしてガイドさんがオレンジ色のフロートを動かしてウメイロモドキを呼び寄せてくれました」
中川「たくさんいますね」
長田「3月にはたくさんのウミウシに会いにいきました」
中川「こちらはパステルカラーですね」
長田「沖縄本島で見かけた、イチゴミルクウミウシです」
中川「かわいらしい名前ですね」
長田「なかなかお目にかかれない個体で体長は2.5cmなんですよ」
中川「色鮮やかでキレイですね」
長田「そして、こちらではホシゾラウミウシの食事シーンも見ることができました」
中川「普段見ることのできなウミウシの口元ですね」
長田「夢中で食べていて、カメラ一切無視でした。4月には石垣島の3935プロジェクトに女優の田中律子さんと参加してきました」
中川「3935プロジェクトといえば、海中にサンゴ畑を作って、島内外のダイビングショップが「サンゴの苗作り」や「植え付け」を行おうという試みですよね」
長田「はい、田中さんもサンゴ畑へ行ってサンゴの養殖に挑戦いたしました」
中川「なかなか難しそうですが、こうして海が守られているんですね」
長田「5月には日帰りで粟国島でダイビングを楽しんできました。透明度も高く早速ギンガメアジと遭遇することができました」
中川「大群ですねー」
長田「ギンガメアジを狙って背後から様子を伺っているのが、ロウニンアジです」
中川「仲良く一緒に泳いでいるようにしか見えませんが…」
長田「これだけ距離が近いと逃げるのが難しそうですよね」
中川「さて、続いては…皆さんボートの上から水面を見ていますね」
長田「粟国周辺には、たくさんのイルカが生息しています。今回見られたのは、おそらくミナミバンドウイルカです」
中川「かなりボートと近いですし、数も多いですね」
長田「集まってきたのは10頭くらいなんですが、見える範囲では50頭ほどのイルカがいたんですよ」
中川「これは凄いですね。さて、続いては?」
長田「6月といえばサンゴの産卵。石垣島で神秘のサンゴの産卵に立ち会ってきました」
中川「卵がどんどん出てきますね」
長田「直径3mもある大きなテーブルサンゴも産卵をし始め、辺り一面はサンゴの卵でいっぱいに」
中川「波でゆらゆら揺られて、いつ見ても神秘的ですよね」
中川「あれ?もうおしまいですか?」
長田「続きの下半期は次回、お伝えしたいと思います」
中川「わかりました。楽しみにしています。以上楽園の海でした」