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日本史を学ぶ全国の約半数の高校生が使用する教科書で、10年前に削除された沖縄戦の集団自決に関する記述が復活します。
山川出版社の「詳説日本史」は2017年度、改訂版を出版し、沖縄戦について書かれたコラムに、集団自決に関する記載がなかった原文を訂正し『集団自決』の言葉を追加しました。
1日に会見した高嶋伸欣琉球大学名誉教授は「集団自決という言葉は入りましたけど、主語がはっきりしない。日本軍の責任がはっきりしない。一歩というより半歩前進か」と話しました。
2007年の県民大会以来、記述の復活を求めて活動する市民団体は「日本軍の責任が書かれない訂正は不十分だ」とした一方で、日本史の教科書で最大手の出版社が、一部とはいえ訂正に応じたことは評価できるとしました。