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那覇市で2016年6月に開園した認可保育園にバーカウンターなど、一見保育と関係がない設備が設置されていることがわかりました。
那覇市安謝の認可保育園「美ら夢保育園」は総工費約6億円のうち、那覇市が2億3800万円を補助して建設され、2016年6月に開園しました。リゾートホテルのようなたたずまいの園内には、一見保育とは関係がないバーカウンターが設置されていることも確認されていて、市の補助金の使途として疑問視する声があがっています。
園児の保護者は「リゾートホテルみたいな感じです。多分沖縄で一番きれいな保育園じゃないかなと」と話しました。
「美ら夢保育園」の運営は兵庫県に本部を置き、全国展開する社会福祉法人が行っていますが、この社会福祉法人は行政から受け取った公金約1億4000万円の不正流用が発覚し、謝罪しています。
QABでは法人の本部に対し、保育施設にバーカウンターを設置したことは適正かを訪ねましたが、担当者は「お答えすることができない」と述べるにとどまりました。一方で2016年4月に採用された美ら夢保育園の園長は、法人の運営は適正ではなかったとした上で、公金を不正流用した本部の人員体制を一新し、正常化に向け努力する必要があると話しました。
保育園には、現在0歳から5歳の81人の園児が通っています。園児の保護者は「最初の頃は新しくできた園ということで不安な面もあったんですけども、保育士さんたちが非常に熱心で、今は満足して通わせています」と話しました。
市では今後、園への定期監査を行い補助金の使途が適正だったかなどを調べることにしています。