中川:楽園の海、案内は水中ビデオカメラマンの長田勇さんです。よろしくお願いします。きょうは「秋のケラマ諸島」です。
長田:はい、11月になってもまだ暑いケラマの海に潜ってきました。
中川:さて、海の中に秋の気配はあるのでしょうか。早速、見てみましょう。
長田:泊港からプレフリ号に乗って出港します。ケラマ諸島まではおよそ50分。
中川:空の色もまだ夏ですね。
長田:はい、今回は、外洋に面しているポイントを中心に潜ってきました。天気のいい日に水面から見下ろすと、光の線がカッコいいんですよねー。
中川:なんだか吸い込まれそうな景色です。
長田:この景色を見ているだけでも幸せを感じるんですよ。
中川:この時のケラマの海の水温は何度くらいなんでしょうか?
長田:水温は27度から28度になります。例年より台風接近が少なかった分、いまだに高い水温のままですね。
中川:サンゴも大丈夫そうですね。
長田:はい、グルクンやクサヤモロといった15cmほどの魚が行きよいよく泳ぎ去っていきます。
中川:それにしても海が透き通っていてキレイですね。
長田:外洋の定番、キンギョハナダイの乱舞。流れがある所で繁殖するお魚なんです。こういった風景の中を泳ぐのが、私好きなんですよね。同じ場所を逆行で泳ぐと…
中川:わ!光のカーテンが出来てますね!素敵!!
長田:思わず、何度となく行ったり来たりしちゃいました。秋は透明度が良くなる時期なので、本当に気持ちよくダイビングできます。
中川:さあ、続いて見えてきたのは…
長田:岩の波の当たる表層には、ギンユゴイの群れです。このお魚、一番ゆらゆらする所で生活しています。水深3mより深い所で泳いでいる姿を見たことありません。
中川:ゆらゆら揺れて波酔いしないんですかね。
長田:そうですね、外洋の岩場で見られる魚なんですが、個体数は少ないんですよね。
中川:さて、どんどん深く潜っていきますね。
長田:水深15mの場所です。流れのある所にこのような大きな岩があると、ダイバーも集まりますが、魚はもっと集まります!
中川:すごい数のお魚ですね。
長田:魚にとってもこの岩は特に人気があるようで、いつ行ってもこの状態なんですよ。餌が豊富なんでしょうね。
中川:そうなんですね。何やら奥からやってきますね。
長田:ケラマ諸島の秋の気配といえば…実はマンタなんですよね。この時期、渡嘉敷島近くの海域で会えるんです。間違いなくダイバー人気No1の水中生物。遭遇する確率は、30%くらいでしょうか。
中川:優雅に泳いでいますね~
長田:ベラに寄生虫を取ってもらうクリーニングステーションが近くにいっぱいあるんです。マンタ出没情報が流れると、翌日にはたくさんのボートが潜りにやってきますよ。
中川:あれ?もうおしまいですか?もっとマンタ見たかったです!
長田:ですよね、私ケラマでのマンタ運が実は悪くて素通りマンタばかりでしっかり撮影できてないんですよね。リベンジするためにも、マンタシーズン中石垣島に行って、たくさん撮影してきたいと思います。
中川:次回に期待しています!ありがとうございました。以上楽園の海でした。