こんばんは、ここからはニュースQプラスです。
モニターご覧下さい。沢山の子どもたちの笑顔の写真です。これは、沖縄市で41年間店舗を構える女性が30年にわたり撮影し続けている地域の子どもたちの写真です。
なぜ、女性は写真を撮り続けるのか、そこには地域の子どもたちへの深い愛情がありました。大矢記者のリポートです。
比嘉典子さん「(Q.棚の上の方とか取りにくいんじゃないですか?)ああ、上の方?投げる。おばちゃん、ちっちゃいから投げるわけ。取る時は飛んでから取る。)
笑顔がキュートな店長、比嘉典子さん。73歳。切り盛りするのは、沖縄市にある学生服の店「ともぶん」。小さな店内には、学生服や文房具が所せましと並びます。開店からことしで41年の老舗には、子どもたちが集まるワケがありました。
女の子たち「アンジュ、ネイロ、のぞみ、みな・・・」
店の入り口、一面に貼られたのは写真。この地域に暮らす子ども達です。
写真を撮影したのは、比嘉さん。撮影「子ども達を喜ばせたい」そんな気持ちで撮り始めたのは30年前。半年に一度、新しい写真を張り替えながら、小さな手作りの写真展を続けています。
比嘉典子さん「(Q.懐かしいですね!)知らないの?(Q.いや、覚えていますよ。小学生の時使っていました。)おばさんもうこれしか使えないわけ。(笑)機械類がだめだから。機械音痴。携帯もないよ、おばちゃんは、これしか使えない。」
そんな比嘉さんには、実は、どうしても苦手なことが・・・。
比嘉典子さん「(Q.30年前の子どもたちも大きくなっていますよね。)大きくなっています。お母さんになって、(カメラを避ける)半年に1回交換するから、交換している。私写さんで!(隠れる)」
そう、撮影されるのは苦手!
比嘉さん「(Q.お母さん、自分は写すけど写されるのは恥ずかしい?)私写すのは好きですけどね。」
そんなキュートな性格が子ども達に大人気。この日は学校が休みということもあり、子どもたちの昼ご飯にと、手作りのおにぎりを用意していました。昼ご飯抜きで取材するクルーにも。
比嘉さん「編集するの大変だよねー」
大矢「頂きました!」
女の子たち「ともぶんのおばちゃんって呼んでる。優しそうで元気なおばちゃん。」
男の子たち「優しいから。(Q.どんなところが優しいの?)(比嘉さんの声「サービス!」)サービスとか。」
開店以来、地域の子ども達と歩んだ41年。思い返せば、色んなことがありました。
比嘉典子さん「(Q.子どもたちが悩み相談に来るとかありました?)親が来ます。言うこときかんけどどうするかねーとか言ってからに。30分くらいお話しして帰る人もいますよ。(Q.そういう時はお母さんどんなアドバイスするんですか?)とにかく、子どもはグーで顔殴るな。とにかく殴らないでくださいというのは言いますね。愛情を以て怒っていれば、子どもは必ず分かるから。」
店の名「ともぶん」の由来は「友達文具店」。この地域で生まれ育った子どもたちが、キラキラと輝きながら成長し大切な友情を育んでほしいという願いが込められているといいます。
比嘉典子さん「一番嬉しいのはね、ちょっとグレた子がね、全然怒らなくて逆に友達するわけ。その子が大人になって、自分の息子や子どもを連れて買いに来るわけ。それが2,3回あったから嬉しいですね。おばさん僕を覚えている?と言ってからね、写真写したよねーと言って来る。」
比嘉さん「(Q.元気の秘訣ですね。)子ども達と遊ぶこと。もう何分くらい撮るの?もういいよ!OK!」
そして最後は私達、取材班も一緒に記念撮影!比嘉さん!これからも素敵な写真をたくさん撮ってくださいね!