※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
1960年代に泥沼化したベトナム戦争。沖縄も米軍の前線基地となり関わることとなりました。そのベトナム戦争で苦難の人生を強いられ、オリバーストーン監督の映画のモデルにもなった女性が沖縄を訪れています。
彼女が語ったこととは。東村高江区を訪ねたのはベトナム人のレ・リー・ヘイスリップさん。ヘイスリップさんは「ここに来て、私はとても心を動かされました。ベトナム戦争が始まった10歳の頃、私も村の人たちと共に、米軍に対する抗議の声を上げていた」と話しました。
彼女は、ベトナム戦争のさなか残虐な拷問や乱暴を受けました。その後、米軍人と結婚しましたが、夫は心的外傷後ストレス障害・PTSDを発症し、自ら命を絶ちました。
広大な米軍基地と隣り合わせに暮らし、いつも戦争の不安におびえる沖縄。彼女はこう語りました。
ヘイスリップさんは「(ベトナム戦争で)難民、ボートピープル、枯れ葉剤、地雷とありとあらゆる問題が引き起こされました。同じことは世界のどこでも二度と起きてほしくはありません。」と話していました。
またヘイスリップさんは、こうメッセージを送っています。
ヘイスリップさんは「政治家たちは金をほしがり、強い権力をほしがる。私たち農民とはほしいものが違う。私たちは政治家のように有名でなければ、声も小さく、同じ問題がここにある。あきらめてはいけない」と話していました。