※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
琉球王国を代表する教育者・名護親方の母の厨子がこのほど石垣市で確認され、名護市の博物館に寄贈されることになりました。
ふたつ並べられているのは名護親方、中国名・程順則の実の母と義理の母の厨子です。厨子とは骨壺のことで、あの世で住む宮殿とされているため建物の形をしています。
この厨子は石垣市伊原間にある観光施設が所有していたもので、2016年になって施設のオーナーが名護親方が領地としておさめていた名護市への寄贈を決めたものです。厨子は戦後の混乱期に墓泥棒にあい、盗まれたものがその後、八重山に渡ったとみられています。
厨子を確認した歴史家の安里進さんは「厨子の外側には2人の母の人生を名護親方が書き記していて、親を大切にしたことが良くわかる貴重な資料だ」と話していました。
名護博物館では今月28日から特別展を開催し市民に一般公開するということです。