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毎日激しい訓練が行われている県内のアメリカ軍施設で去年、イギリスの軍隊が訓練していたことがわかりました。私たちにほとんど知らされていないフェンスの向こうの闇に迫ります。

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この日、東村高江を訪ねたのはフリージャーナリストのジョン・ミッチェルさん。ミッチェルさんは情報公開制度を利用しイギリス政府から重要な情報を手に入れていました。

ジョン・ミッチェルさん「イギリス政府が開示した文書から2015年にイギリス海兵隊とアメリカ軍が沖縄でジャングルトレーニングや射撃訓練をしていたことがわかりました。」

これはベトナム戦争さなかの1962年に北部訓練場で撮影された映像です。アメリカ軍は訓練場の中にベトナム集落を再現し訓練をしていました。当時、キャンプハンセンに駐留していた元海兵隊員は次のように話します。

Q+リポート なぜ?英国軍が米軍施設で訓練

ドン・ヒースコートさん「ヘリコプターが着陸し、海兵隊員が降りて、銃撃しながらベトナム村に向かいます。黒い服を来たベトコンと戦って仲間を救出したらゲームオーバーというわけです。」

さらにヒースコートさんはこの一帯で化学兵器・枯れ葉剤が使われていたことも証言しています。

ドン・ヒースコートさん「1000ガロンのタンクがあって、そのうち200ガロンから300ガロンを、2、3回に分けて丁寧に散布して、キャンプハンセンに戻りました。」

アメリカ軍が県民の知らないところで繰り返していた危険な訓練。今回のスクープは訓練場がアメリカだけではなく同盟国の軍隊にも使われていたことを浮き彫りにしています。ミッチェルさんは沖縄が世界中の軍隊が自由に使える訓練場にされてしまうのではと心配しています。

ジョン・ミッチェルさん「アメリカ軍は「視察」と称して外国の軍隊を頻繁に招いています。自分たちの訓練を見せているだけだと言っていますが、イギリスは「視察」ではなく「訓練」していると認めているのです。」

この報道を受け照屋寛徳衆議院議員は政府の見解を質しました。

Q+リポート なぜ?英国軍が米軍施設で訓練

しかし政府は在日アメリカ軍施設をアメリカ以外の外国の軍隊が使うことについて「日米安全保障条約の許容する範囲内のものであるか否かについては、個々の事案にそくして判断されるべき」と含みを持たせる回答を行っています。

ジョン・ミッチェルさん「ヘリパッドが完成したらアメリカ軍は、ここは素晴らしい所だと言いながら、外国の軍隊に売り込むでしょう。色々な国の軍隊が沖縄で訓練するのです。そこでも課題となるのが日米地位協定、私たちはここで、どんな訓練が行われるのか知ることもできないのです。」