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沖縄戦での国の責任求める

沖縄戦で被害を受けた住民や遺族らが国に対し、謝罪と損害賠償を求めた裁判の控訴審、第1回口頭弁論が9月6日開かれました

この裁判では、沖縄戦で被害にあったのは、国が住民を保護する義務を怠ったからなどとして、住民ら66人が、国に対し損害賠償と謝罪を求めているものです。

一審判決では「賠償責任を認める法的な定めや、判例がなく、民間人に補償がされていないことは不合理な差別とまでは認められない」などとして那覇地裁は、原告の訴えを退けていました。この判決を不服とした原告側は2016年3月に控訴。

6日の口頭弁論では、原告団の1人、金城ツル子さんが法廷に立ち、沖縄戦で家族全員が戦死し、戦争孤児として育った苦悩を証言。「このままでは亡くなった人たちが浮かばれない」と訴えました。

瑞慶山弁護団長は戦争の責任は国家にあるとして次のように訴えました。

「直接に戦闘とか関係のない一般民間人を殺していいという目的は無いんですよ。(死亡させる)行動までは軍隊の正当性としては認知されていないんですね。そういった部分については、当然、違法行為である」と話しました。

次回は12月15日に開かれる予定です。